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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2309 誰でもアーティスト?
 こんにちは。Y's取材班です。
 秋がグッと深まりましたね。秋と言えば、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、そして芸術の秋です。芸術と言えば、昔『たけしの誰でもピカソ』っていうTV番組がありました。「誰でもピカソ」の“ピカソ”は、誰もが知っている芸術家、すなわち“アーティスト”の比喩表現だと思うんですが、最近、音楽写真絵画など様々なカテゴリーのアートに触発されたので、私もアートに挑戦してみました。
 で、できたのがコレです。
「おいおい〜、バケツにラベルやステッカーをただベタベタ貼っただけじゃないか!」と、皆様ブチギレのお顔が目に浮かびます。
 洗車用のバケツが古びたので買い替えたんですが、素のままじゃ味気ないので、「トゥデイ」「ポロ」のタイヤのラベル、昼食同好会の『握りつぶす展』やラグビー部の後輩が北軽井沢で経営しているワンコOKのペンション「花闊歩」のステッカーを貼って、コラージュ※仕立てにしました。
※フランス語で「糊付け」という意味で、あらゆる素材を貼り付けて表現する現代絵画技法の一つ
 コレらをバケツ面360度にバランスよくレイアウトするのはけっこう難しかったです。如何ですか?「なるほど、そう言われてみれば…」とホラッ、段々とアートに見えてきませんか?
 冒頭で触れたパブロ・ピカソは、目まぐるしく作風が変化した画家の一人として有名で、箱根彫刻の森美術館のピカソ館で初期の写実的な作品群を観た時は「コレが“あの作品”と同じピカソが描いたのか!」とビックリしました。“あの作品”とは言わずもがな、キュビスム※で描かれた作品のことです。
※ジョルジュ・ブラックと共に創始した、多角的に見たモノの形を一つの画面に収める画法。横顔と正面から見た顔を合わせて描いたアレ
 1930年に19歳の若さで渡仏した、かの岡本太郎は、1932年にパリで観たピカソの作品『水差しと果物鉢』に感銘を受け、より自由で抽象的な表現を目指すようになったそうです。
 maxellの宣伝で1986年の流行語大賞を受賞した「芸術は爆発だ」という彼の言葉には「アートは難解なものではなく、誰もが自分の内面に隠れている感情を“爆発”させて自身を表現できる手段である」という意味が込められている、んじゃないかなと思います(多分)。
 芸術に明確な定義はありませんが、肝は“その作品に込められた作家のメッセージが、鑑賞した人に伝わるかどうか”だと思います(コレも多分)。
 そんな観点で、さあ今一度、私のコラージュアートをご覧ください。如何ですか?
「やっぱりバケツにベタベタ貼っただけにしか見えない!」「何も伝わって来ない!」「コラージュっていうのはこういうの※を言うんだよ!」と、再び皆様のブチギレのお声が聞こえてきそうですが、おっしゃるとおりで反論は一切ございません。失礼しました。
※『刑事コロンボ』第1話「殺人処方箋」より

Y's取材班



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