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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2132 みなとみらいギャラリーでアートを鑑賞してきました
 こんにちは。Y's取材班です。
 ポケなんとかっチュウ人気ゲームの世界大会が横浜みなとみらいで開催されて、世界中から集結した“黄色いファン”で息が詰まる程のカオス状態に。そんな喧騒の中、訪れたみなとみらいギャラリーの静寂な空気感は、都会のオアシスのようでした。
 みなとみらいギャラリーは、クイーンズスクエア横浜クイーンモール2Fの吹き抜け空間にある開放感あふれる素敵なギャラリーで、連日のように展示会や個展が開催されています。この日は2件の展示会が同時開催されていました。

西区文化協会《サマーアート展》
 竹細工、トレスアート、生け花、押し花アートや写真、水墨画などなど、文化協会に所属するメンバーみなさんの力作がズラリと並んでいて見応えがありました。
 受付をご担当されていたアクリル画アーティストのandart315さんは、作品に対する不躾な質問にもご丁寧に答えてくださり、お名刺までくださいました。ありがとうございます。

昼食同好会《にぎりつぶす展》
 先程の典型的な展示と打って変わって、ナニナニ〜?会の名称も展示名もユニークで観る前からニヤついてしまいます。
 昼食同好会は、横浜市内の公立高校を卒業し、当時昼食を共にしていたメンバーの有志で、今回が7回目のグループ展とのこと。前回の「机の角に小指ぶつける展」の内容も大いに気になります。知っていたら観たかった。
 先程の自然光が射し込む明るいギャラリーAとは対照的に、こちらのギャラリーBは外光が遮断されていて、ナゾめく空間に入り込んで行くかのようなスロープとスポットライトによる演出の相乗効果で期待が膨らみます。
 先ずはスロープの壁面左右に分かり易い“にぎる”写真群、続く“にぎる”“つぶす”関連の切り文字モビールをくぐり抜け、そしてドン突きに一幅の“握”の書が。この一連が真剣なアートなのか笑わせポイントなのか判断がつかないまま、ニヤつきながら受付を通り過ぎて進むと、左右の壁や展示台に“にぎりつぶす”アート作品の数々が。そして奥にはプロジェクター映像が流れていて、エンディング後のオマケで昼食同好会のみなさんによる牛の搾乳シーンが。「あ〜あ、牛の乳を“にぎる”?」と受付の方に訊くと「そーなんですー(笑)」と答えてくださいました。やっぱり笑ってイイんですね、この展示。

 一つだけ分からなかった作品が、掛軸風に表装された三連の書でした。
 「その女の一生は」で始まる書の中には“にぎる”“つぶす”またそれらに類したり連想するような語句が一つも記されていないのに、ナゼ?
 敢えて答えを訊かずに後で調べてみたら、芥川龍之介が1918年(大正7年)に発表した小説『奉教人の死』の一節でした。奉教人とは小説の舞台となった安土桃山時代におけるキリシタンのことで、周囲の誤解や偏見が主人公の信仰心や人生までも“つぶしてしまう”刹那的な作品でした。
 ただ笑えるだけじゃない、意味深いメッセージが隠された展示に感服。ウ〜ン、昼食同好会おそるべし。次回も期待しています。

Y's取材班



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