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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.873 青春とはなんだ
 今では全くお目にかかれなくなったTVドラマに青春ドラマというのがありました。熱血先生が不良学生たちの根性をスポーツ(何故かラグビーかサッカー?)で鍛え叩き直す!といったやや硬派な内容で、1965年から約10年間さまざまな番組がブラウン管を飾りました。数年前に東京リズム劇場でその1つ「飛び出せ!青春」のパロディ版ドラマ「踏み出せ!青春」を演じたことがあります(コラムVol.255をご参照)。
 さてそのスタートとなった「青春とはなんだ」で先生を演じた夏木陽介さん、生徒役の岡田可愛さん(「サインはV」のヒロイン。東京リズム劇場でのパロディ版「サインはT」はコラムVol.701702をご参照)、そして水沢有美さんの3人が50年ぶりに再会してかつてのロケ地を訪ねるという旅番組が放送されました。
 まだ6歳くらいで見ていた夏木先生は私の母の世代。当時より、現在の方がダンディで生活感を全く感じさせないのはさすがです。
 夏木さんはドラマ第一作目で着ていた衣裳のシャツと帽子そして時計を着用してこられました。相変わらず若々しい。カメラの前では絶対にメガネをかけないあたりスターのプライド。見習わなければ!
 一番の収穫は番組中に登場する「青春とはなんだ」の白黒映像。実はビデオにもDVDにもなっていないお宝映像なのです。物凄くキレイな映像なので是非ともDVD発売して欲しい!
 その想いでの映像と現在を交互に見せてくれる番組構成もファンにとっては嬉しい限り。また、夏木さんは毎月のギャラで外国車が買えたのに、女性は5千円だった等の当時のギャラの話なんかも笑えました。
 50年の月日で多くの方々が役者を引退されたり、連絡が取れなくなったりしたそうです。番組の後半、不良役で人気があった木村豊幸さんが登場したのは嬉しかったです。
 それにしても日曜日の夜8時から放送されていた「青春とはなんだ」を5〜6歳で見ていたなんて私もとんでもない子供だったわけですね。

天野 俊哉




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