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Vol.255 「東京リズム劇場」のおもいで5 2009年版（浜松10/12、東京10/17～18）
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Coffee Break
「TRT」の稽古場での出来事で印象的なのが「サプライズお誕生会」です。更衣室で着替えをしていると「今日は○○さんの誕生日なので、こんなきっかけで・・・」と指令が来ます。気のきく方が多いので、もうプレゼントやケーキは用意されていて、私などカードや色紙に寄せ書きをするだけですが。ある時はスピーカーから「Happy Birthday」の曲が流れたり、ある時は誰かがピアノを弾き始めたり、ある時はプラレールの電車が動き出したり、そのひとつひとつに心が籠っており、参加している私たちまで感動したものです。そんな中で一番大がかりだったのが、浜松公演のゲネの時、ステージ上で照明さん、音響さんまでが参加してくださったときでした。お客様にお見せできないのが残念です。
珍しく浜松公演が先行した「TRT」。この回は藤川誠先生が加わって、よりバージョン・アップ。アンサンブル・メンバーも多く参加しました。
「オープニング～ウエスタン・ナンバー」
赤のテンガロー・ハットをかぶったキャスト総出演の作品。フォーメーションが見事な振付で、ほとんど全員と顔を合わせることができるので、一体感がありました。
ポーズで決まった後、男性をフューチャーした二曲目がスタート。女性キャストが見守る中、スプーンをカスタネットのように鳴らしながらタップを踊ります。スプーンを使うことは大変でしたが、良い勉強になり成功した時の感動は今も忘れられません。
「タップ名作劇場～伊豆の魔法使い」
「オズの魔法使い」の弟が「イズ（伊豆）の魔法使い」なんて、良く考えつきますね。冨田先生扮するドロシーが伊豆を旅するストーリーです。ストーリーテラーに岩田映子さんのママと、藤川先生の坊や。淺野、橋爪はハトヤホテルのダンサー、私は熱川バナナワニ園のワニ、そして押田が伊豆の魔法使いを演じました。歌と踊りがバランスよく登場しました。
「Sound Color」
藤川先生振付のアカペラ・タップに、関島邦江さんとともに淺野がキャスティングされました。アニーの時も幼女の時も驚きましたが、本人は意欲的な人なので良い結果が出せたようです。私の生徒の多くは、ワニにはほとんど触れず、このナンバーを絶賛しておりました。
「ANASUI」
「ANNA SUI」ではありません。ANADA先生のANAとUSUI先生のSUIのコラボです。全く、松本先生の頭の中を覗いてみたいものです。
まるでファッション雑誌から抜け出たようなこのオシャレなナンバーの振付は高橋しん子さん。橋爪は日下部美雪さん、岩田さん、西村麻亜沙さんとともに、モデルのようなファッショナブルな動きを見せました。それにしてもみなさん見事な脚線美でした。
「踏み出せ青春」
青春ドラマ世代の私には夢のような、「飛び出せ青春」のパロディ。古川仁君の河野先生、私たち男性はサッカー部員、淺野がサッカー部のマネージャーになりました。実際のドラマと舞台の河野先生と文子マネージャーの写真を並べてみました。雰囲気がぴったりですね。まず台本が見事、そしてBGMの使い方も最高で、稽古から本番まで楽しませてもらいました。実は一番若い古川君ですが、先生になりきったことが成功につながったのではないかと思います。
「フィナーレ～Ol' Man River」
「ショーボート」の名曲がこんなに早いスピードの踊りになってしまうなんて、というのが第一印象でした。全員が新品のカンカン帽というのも凄いですね。
Y's作品としては、私と淺野の振付で、竹内まりやさんの古いヒット曲「恋の嵐」（1986）のJAZZアレンジを4人で踊りました。
2009年の公演は、浜松→東京という流れのため、東京の千秋楽と打ち上げがいっぺんに来てしまい、気分的に寂しいものとなりました。
そんな物足りなさを感じたキャストが多かったためか、みすみ先生が「箱根温泉ツアー」を企画してくださり私も飛びつきました。年末ということもあって、参加者はキャストの半数でしたが、Y'sからは私のほか淺野が参加。音頭をとってくださったみすみ先生、旅館でのイベントを盛り上げて下さった穴田先生、観光チーフを務めてくださった松本先生には感謝、感謝です。そして、わざわざツアー記念ケーキを作ってきてくれた西村さん、ごちそうさまでした。最高のエンディングとなりました。
※ケイサイの写真はすべて制作・演出サイドの許可をいただいております。
もう少し、つづく
天野 俊哉
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