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Vol.1640 「休刊」の本当の理由
 のっけから尾籠ですみませんが、先日トイレ中に久しぶりに驚いて、思わず「えっ!」と声に出してしまいました。愛読しているクルマ雑誌の編集後記にデカデカと「長い間、ご愛読いただきありがとうございました」とありました。40年以上当たり前のように愛読していたのに、何の前触れもなくいきなりの休刊だったので、まるで楽しかったデートの帰りしなに「今日でお別れヨ」といきなりアッサリ言われたようで、ちょっと大袈裟ですが青天の霹靂といった感でした。天野先生が愛読されていた「ぴあ」や「シアターガイド」が休刊に追い込まれたコラム(Vol.4914921540)を読んだ時は、ざまあ、じゃなくて、とても残念に思ったんですが、まさか我が身に起きるとは。

 休刊となったのは1971年創刊の月刊「ホリデーオート」(モーターマガジン社)。同誌は新車情報や試乗レポートを中心に硬軟を織り交ぜた企画内容や、かつては旬なアイドル歌手やハイレグ姿の若手女優が表紙を飾ることが好評で、更にクルマが飛ぶように売れたバブル全盛期には月に2回発行されるなど、誌面も勢いも、まさに「雑誌は時代を映し出す鏡」を地で行っていました。その「ホリデーオート」が休刊とは、かつて出版業界に身を置いていた自分としては、現在の紙媒体分野の厳しさを痛感しました。

 では、ナゼ廃刊じゃなくて休刊なのか。例えば実業団、企業スポーツは経営の合理化を株主や世間に明示したり、選手たちの後ろ髪を引っぱらないためにもキッパリと「廃部」と言い切りますが、出版関係はナゼ、モヤモヤ〜ッと「休刊」と濁すんでしょう。理由は「ダメージを最小限に抑えたいから」。
 「廃刊」と言うと「もう二度と復活しません」と宣言しているようでダメージが大きい印象ですが、「休刊」だと「もしかしたら復刊するかも」と、読者に淡い期待を持ってもらえそうだからです。なんだかセコイですね。

 さて、以上はあくまで印象の話で、現実的には大きな別の理由があります。実は、全ての雑誌には「雑誌コード」という5桁の数字が設定されていて、裏表紙に必ず印字されています。このコードは「雑誌コード管理センター」が一元管理しており、コードの取得には時間も費用も結構掛かっているんですが、廃刊すると即座に返還しなければならず、他社の創刊誌などに割り当てられてしまいます。しかし休刊の場合は、コードは同センターで2年間保留され、復刊やリニューアル創刊はもちろん、別雑誌の新創刊としても再利用することができます。
 「せっかく時間とお金を掛けて取得、保有している雑誌コードを易々と返還したくない」というのが、出版各社が「休刊」にする本当の理由です。ちょっと未練たらしいですね。

 そういえば、1978年の創刊号から愛読している月刊「カー・アンド・ドライバー」(ダイヤモンド社)も、最近はエッセーなどの連載が次々に終了したり、記事を紹介するポップなイラストが無くなったり、ページ数がグンと減って薄くなったりとイヤな予感。はたして我が愛読誌の運命や如何に!どうでもいいですね。

Y's取材班



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