TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.371 生誕100年ルイ・ダプロン〜偉大なタップ・ダンス振付師
 年末、秋葉原の「ライブハウス秋田犬」で、SHUN君のタップを初めて見ました。彼は佐藤昇先生率いるSugar Foot Dance Studioのホープ。その晩10分近いアカペラ・タップを見せてくれたのですが、Wing, Maxie Ford, Over the Topなど、見栄えのするステップのコンビネーションの連続でした。今の時代、彼のような若いタップ・ダンサーからこれらの技が出てきたことがとても新鮮で、とても嬉しかったです。そんなSHUN君のような「カッコイイ足さばき」をトレードマークとしていたのが、2月3日に生誕100年を迎えたタップ・ダンサー兼振付師ルイ・ダプロン(Louis DaPron、以下LD)です。
 ラスティ・フランク女史がタップの名著「TAP」を出版するきっかけとなったのが、LDの死(1987年)であったことは良く知られています。LDは1930年代、トロカデロのダンサーからパラマウント映画のダンサーへ。1940年代はユニヴァーサル映画で振付を、1950年代以降はテレビでの振付師を経て教師に。ラスティ女史はそんなLDの生徒だったのです。LDのタップ・テクニックはスピーディーで派手!!
 1940年代、ドナルド・オコンナー、グレース・マクドナルド、ペギー・ライアンら若手タップ・ダンサーによるB級ミュージカルを量産したユニヴァーサル映画(コラムVol.283293)において、LDはものすごい作品数を残しました。LDのタップ振付に対する姿勢には脱帽の一言に尽きるのですが、残念なことに現在に至るまでこれらの作品を私たちが観ることができないため、LDは日本では全く無名で評価されていません。
 さて、振付師としてクレジットされてきたLDですが、ダンサー不足のせいか、LD自身が出演して踊ることも多かったようで、アンドリュース・シスターズ主演の「How's About It」(1943)、ペギー・ライアン主演「Babes on Swing Street」(1944)などでは、ソロやデュエットなど、スピーディーなステップを見せています。また、ドナルド・オコンナー主演「Are You With It?」(1948)でのオコンナーとLDのタップはYou Tubeで観ることができるので貴重です。是非一度チェックしてみてください。

「Are You With It?」
http://www.youtube.com/watch?v=0lj6b0NLCsY

天野 俊哉




Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.