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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1987 ボビー・ライデル追悼〜1960年代アメリカのアイドル歌手
 以前、現在の日本におけるエルヴィス・プレスリーの扱いを《エルヴィスなんて知らないよ?》とコラムにしましたが、本国アメリカでは没後45年目にしてエルヴィス・プレスリーの伝記映画が公開され、日本でもこの夏に公開が決まったそうです。しかもエルヴィス・ファンには評判の悪いマネージャーのパーカー大佐を名優トム・ハンクスが演じると言うのだからいよいよ本格的な伝記映画が完成に違いありません。しかも監督はバズ・ラーマン!

 エルヴィス・プレスリーが歌手としてアメリカをはじめ全世界で大人気スターとなった1958年に23歳で徴兵制により兵役に就いてしまった事件は韓国のBTSの比ではありません。ブロードウェイでは早速このエルヴィス入隊騒動をミュージカル作品として『バイ・バイ・バーディー』(1960)を製作。やがて1963年にハリウッドで映画化されました。映画化された当時のアメリカで1番のスターが今年亡くなったボビー・ライデルでした。私が観たボビー出演の唯一の映画ですし、亡くなるまでそんなに人気の高い歌手だったなんて知りませんでした。すみません。『バイ・バイ・バーディー』と言えば何と言っても歌って踊ってはち切れんばかりの魅力的なアン・マーグレットだし、ディック・ヴァン・ダイクとジャネット・リーの熟年カップルだし、そして数々の名曲などで、残念ながら今の今までボビー君には一度も注目したことがありませんでした。すみません。

 『バイ・バイ・バーディー』でボビー君が演じたのは、アン・マーグレットの尻に敷かれる気の弱い恋人ヒューゴー。名曲“ワン・ボーイ”の静かなデュエットが記憶に残りますが、せっかくの映画出演なのに人気歌手を彷彿とさせる目立ったナンバーがほとんど無いのが残念。
 私たちが『2014年の東京リズム劇場』で踊ったプロダクション・ナンバー“ア・ロット・オブ・リヴイン・トゥー・ドゥー”ではアン・マーグレットやプロのダンサーたちを向こうに回してボビー君中々のダンスを見せています。動きが実に良いのですね。ちなみに私たちのバージョンでボビー君のパートを歌ったのが加藤忠さんでした。先日、グルメ・ボーイズの会を松本晋一さん宅で開催した時に《ボビー・ライデル追悼》として振付の松本さん、ボビー役の加藤さんという豪華メンバーで『2014年の東京リズム劇場』の“バイ・バイ・バーディー”・ナンバーをリバイバル上映したのですよ。このナンバーの稽古では、押田勝年君が両手でうちわを扇ぎながらステップを踏んだり、その滑稽な姿を見ながら小島香菜さんがゲラゲラ笑いながら踊っていたり楽しい想い出がいっぱいです。

 現在、ボビー・ライデルの大ヒット曲の多くはYou Tubeで聴くことが出来ますので大ヒット曲の“ヴォラーレ”も堪能出来ます。素敵な一生をおくられたのでしょうね。ボビー・ライデルのご冥福をお祈りいたします。

天野 俊哉



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