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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1939 エルヴィスなんて知らないよ?
《現在の日本では》
 生前日本でも絶大な人気を誇ったアメリカの歌手エルヴィス・プレスリーですが亡くなって半世紀近く経つとすっかり忘れ去られた様で残念です。彼の名前は歌手としてよりも故マイケル・ジャクソンの奥さんの父親としての方が有名なのは皮肉です。
 最近頻繁にタップの公演が行われる銀座のライブハウスTACTはそんなエルヴィスの聖地でありコロナ以前はエルヴィス誕生月の1月や亡くなった8月になるとエルヴィス関連のイベントが目白押しでした。
 昨年何故か急にエルヴィスの映画が観たくなりあちこち探していたら所沢のBOOK OFFでエルヴィス映画が大量に陳列されていたので15本まとめて購入してしまいました。
 10数年ぶりにエルヴィスの歌を聴くと、ロックとかロックン・ロールというよりカントリー・ミュージックのような?ソウルのような雰囲気なのに驚きます。エルヴィスの腰を振ったりするアクションがロックのイメージなのかな?実際は心に響くメロディーが多くて素敵です。

《エルヴィスとの出会い》
 私の母がエルヴィスのファンだった事からテレビで放映されるエルヴィス映画はイヤイヤ全て観せられてました。映画では歌ってるよりも沢山の女性とキスばかりしてる姿が記憶に残りましたし、ラスベガスのコンサートを収録したライブ映画ではアメリカの女性ファンの熱狂的すぎる姿や、ファンの差し出すハンカチでエルヴィスが汗をふいて投げ返す行為が異様で少年期の私にはショックでした。それでも1977年8月に42歳で急死した時は図書館でエルヴィスの本を何冊も借りてきて夢中になって読んだものです。

《GIブルースで踊る!》
 私がミュージカルの舞台を見始めた1980年代は全世界でエルヴィスの真似をして歌ったり、エルヴィスのヒット曲がショー等によく登場したものです。テレビのバラエティ番組『素敵なあなた』で浅野ゆう子さんが振付師の小井戸秀宅氏、西条満氏と3人で踊ったエルヴィスの大ヒット曲“GIブルース”が楽しくてすっかりハマってしまった私はスタジオ生徒の分際で佐々木隆子先生に「舞台で踊らせて欲しい!」とお願いをした結果、簡単にOKを頂きました。優しい先生。
 ヒロインには隆子先生のお気に入りで当時の人気アイドル田原俊彦さんとTVCMで共演したMちゃん。そして、既にインストラクターとして活躍されていた佐藤昇先生まで巻き込んで作品は完成、日本橋三越の屋上ステージで披露するはずでしたが雨天中止になりエルヴィスは消え去りました。佐藤先生はその10年後、ご自身が指導されていた沢山の男性生徒で“GIブルース”をタップダンスで振付されました。コミカルな物凄く楽しい振付で場内のお客様にバカウケでした!

《『東京リズム劇場』でまさかのエルヴィス》
 日本の舞台ですっかり忘れ去られた2010年代に『東京リズム劇場』のオープニングにエルヴィスが登場したのです。振付はもちろん松本晋一さん。まずは『2014年の東京リズム劇場』ではエルヴィスが兵隊に取られてアメリカの全女性を悲しませた騒動をミュージカル化した『バイ・バイ・バーディ』の“ア・ロット・オブ・リヴィン・トゥ・ドゥ”。押田勝年君、加藤忠さん、淺野康子さんが出演した最後のリズム劇場ですね。公演直前に私のポジションと振付が逆になってパニクった楽しい思い出が一杯の公演。そして『2016年の東京リズム劇場』ではエルヴィスそのまんまのオープニング“ボサ・ノバ・ベイビー”。映画『アカプルコの海』でエルヴィスが歌い踊った曲なんですね。尾崎力弥さんが初めてリズム劇場に出演してエルヴィスを歌いました。力弥さんがエルヴィスっぽく“ボウ・サッ・ノウ・バア”と歌ってくれて(分かりませんね?)凄く感動しました。

 さて、残念ながら《エルヴィスなんて知らないよ》状態の現代の日本ですが、今年は没後45年ですので少しでもクローズ・アップされることを祈りたいです。

天野 俊哉



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