TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.1798 クリストファー・プラマー追悼にかえて
 久々に楽しい夢を見ました!
 それは新しい『東京リズム劇場』の稽古場で、何故か男性だけでステップを踏んでいるのです!隣にいる白川希さんはいつもの通り「何だか分かりづらいなぁ?このステップ」とブツブツ言いながら頭をかきながら汗だく。首にはフレッド・アステアよろしくタオルを巻いております。ただ白川さん以外に知ってるタップ・ダンサーがいないので「やっぱ夢の世界の出来事なのかな?」と感じてました。稽古が終わって周囲を歩くとそこはまさしく山頂であり、唯一の交通手段はロープウェイのみだと知りました。そして製作スタッフの方から「もうじき演出の先生がロープウェイでやって来る!」と聞かされた辺りから記憶が無くなりました。
 目覚めてからもしっかり覚えていたので『東京リズム劇場』の演出家、松本晋一さんには電話で伝えたところ、《男ばかりのリズム劇場》と《交通手段がロープウェイだけの稽古場》に凄く喜んでくれました。白川希さんにはメールで伝えましたが、思えば松本さんと私が白川さんのご招待を受け、フレッド・アステアの会(関連コラムVol.1693)を開いて頂いたのがちょうど1年ですから実にタイムリーな夢だったのですね。

 そして残念なのはその晩に名作ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の名優クリストファー・プラマーの訃報を知りました。2007年2月に東京と浜松で上演された『東京リズム劇場』のタップ名作劇場がまさにクリストファー・プラマー主演の『サウンド・オブ・ミュージック』でした。ジュリー・アンドリュース演じる主人公マリアを冨田かおる先生、クリストファー・プラマー演じる厳格なトラップ大佐を私が演じました。みすみ“Smilie”ゆきこ先生、淺野康子さん、橋本祥さん達が演じるトラップ大佐の子供たちもチャーミングでした。マリアとトラップ大佐と子供たちが国境を越えるのに使うのがロープウェイという脚本もお見事でした。トラップ大佐の役を頂いた時、やはりあの名曲“エーデルワイス”を歌わなければならないのかな?とビクビクでしたが、トラップ大佐とマリアの出逢いの場面の曲は何故か『ウエスト・サイド物語』の方の“マリア”でしたし、マリアを迎える子供たちの踊りも『ウエスト・サイド物語』の“クール”でした!素晴らしいアイデアだったので出演者一同ビックリでした。松本晋一さんの脚本・演出・振付は本当に最高でした!

 私が観たクリストファー・プラマーの映画は申し訳ないのですが『サウンド・オブ・ミュージック』だけです。製作されて50年目に発行された豪華な製作秘話の本は買いましたが、肝心の映画の方は中学3年の春に丸の内ピカデリーで観ただけです。本によるとジュリー・アンドリュースもクリストファー・プラマーも子供たちを演じた俳優たちも製作後50年以上に渡って親交があり、映画の想い出を大切にしているそうです。長女のリーズルを演じたシャーミアン・カーが数年前に亡くなった時に追悼コラム(Vol.1144)を書きましたのでぜひそちらもご覧になって下さいね。
 クリストファー・プラマーのご冥福をお祈りいたします。

天野 俊哉



Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.