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Vol.1693 『NATONAL TAP DANCE DAY 2020』に向けてE
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1月はタップの公演が目白押しだったのにひとつもうかがえず悔しい思いをしました。特にみすみ“Smilie”ゆきこ先生の公演には現在日本で活躍するほとんどのタップ・ダンサーが客席に集結した!なる情報も。
残念!
後日、公演を観た淺野康子さんからプログラムを見せてもらいましたが、みすみ先生を取り巻くタップのマスター達のお言葉に感動してしまいました。タップダンスを見つめる時のみすみ先生やお弟子さん森田洋輔さんの優しさ温かさはここから来ているのですね。この日以来、プログラムをコピーして持ち歩きいております。
さて、私の一番のイベントは意外にも日本のフレッド・アステアこと白川希さんからでした。白川さんが大変苦労して創りあげたフレッド・アステアのダンス映像コレクションを私と松本晋一さんにプレゼントしてくれたのですが、いかにも私達が喜びそうなおもてなしでした。本当のアステア・ファンが集い、一緒に映像を観て、語り合えるなんて最高に幸せな時間でした。
思えば今年は『ザッツ・エンタテインメント』が日本で公開されて45年ですので実にタイムリーな集いでもありました。ありがとうございました!
そしていよいよ2月です!
何が“いよいよ”なんだい?
この日は午後に戸塚スタジオでの「Y's作品」の稽古があり、夜は岩本町のスタジオで『NTD2020』のオープニングを飾る「代表者ナンバー」の振付が始まるのです。忙しそうだけど楽しみな日曜日であります。
さて、今ひたすら読み続けているのが昭和の大女優高峰秀子さんのエッセイ『私の渡世日記』であります。代表作は『二十四の瞳』『カルメン故郷に帰る』『浮雲』等多数。
下巻には『東宝ショーボート』なる映画のスチル写真が掲載されているのですが、中川三郎先生とクレジットされているタップ・ダンサーが、実は戦前の日劇で活躍された荻野幸久先生なのがご愛敬。荻野先生は杉本幸一先生のお師匠さんです。
写真で高峰さんが着ている民族風の衣裳、2012年のY's公演で淺野さんが同じ感じの物を着て踊ってましたよ!
「で、まだ戸塚駅には到着しないのですか?」
やっと着きました。
ドトールでお昼を軽く食べてからスタジオに駆け付け自主稽古に参加。その後、淺野先生によるキャスト全員での熱い稽古。今回は先生にお願いしてバック・ダンサーのポジションを志願しましたのでフレッド・アステアの後ろで踊るMGMダンシング・チームのダンサー気分でついつい笑顔になってしまう。もちろん自主稽古の時間は最前列の時と同じですので。女性の衣裳が少しずつ揃ってきたので稽古場も華やかになってきました。次回は現在ある衣裳を着用する事に。
私のシンメになるのがTY君という背の高い中学2年生の男の子なのですが「衣裳の時は黒い靴下ね」と淺野先生から指示が。彼の足元をよーく見るとグリーンの靴下をはいていました。なるほど。
このあと淺野先生、橋爪さま、大せんぱい、森アせんぱいと岩本町に移動です。2年ぶりの「NTD代表者ナンバー」の稽古初日。この2日前には使用する音楽が送られて否が応でも「君たち、良く聴き込んで来るのだぞ!」という先生の声が聞こえてきました。今年から振付を担当されるのが穴田英明先生(今日からNTD最終日まで先生ですね)。52名という大所帯なので果たして岩本町のスタジオに皆さんが入りきれるのか?心配しましたが何とかホッ、でした。佐藤昇先生、渡辺かずみさんをはじめとする先生方との再会が嬉しかったです。この日は全員で踊るアンサンブル・パートの振付でした。
楽しい1日でした。
天野 俊哉
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