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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1395 Y's取材斑とまさかの再会
 さあ皆様、長くなりますよ。

 あれは2017年暮の事。
 毎年、クリスマス前になるとサンタさんへの手紙を書いてから年賀状を書いております。サンタさんには、K360黒のタップ・シューズをお願いしているのですが高価なせいか、煙突がないせいかわかりませんが何年も無視され続けております。
 で、年賀状ですが、一気に年賀状を書くのに不可欠なのがMGMミュージカル映画の音楽なのですね。
 ペンを持つ前のこのBGM選びがペンを走らせるのに大切なエネルギー源になるのです。今回はガーシュインの『巴里のアメリカ人』のサントラCDに決定しました。
 そして、CDラックを隅から隅へと探しました。
 無い
 無い
 無い!
 大好きな『巴里のアメリカ人』のCDが無い。
 なら、他のサントラCDにしたら?と思われるでしょうがそれはダメなんです。
 もう年賀状どころではなくなってしまいました。
 そう言えば他にも何枚かのサントラCDが無いことに気付きました。最後に聴いた、最後に使用したのが確か2015年春のY's公演でした。『巴里のアメリカ人』のCDは先日の発表会で受付のお手伝いをされてた山岸さん達と踊った時、という事は戸塚スタジオに置いたままなのか?
 早速淺野さんに問い合わせると「多分、天野先生のダンボール箱に入ってますよ」とか。
 私のダンボール箱?
 で、急遽戸塚スタジオにお邪魔する事になりました。
 久々に戸塚スタジオにうかがうとスタジオではプリン君が元気に跳びはねてました。短い時間でしたが、淺野さんとプリン君の家族愛に触れることが出来ました。あまりの嬉しさにCDを忘れそうになりました。
 帰りに淺野さんとプリン君が途中まで送ってくれたのですが、自転車に乗ったY'sの実方さんとバッタリ。普段は通らない道だったので凄くラッキーでした。

 戸塚に行くたびに立ち寄っていたブックサーカスが2店とも閉店してしまった(コラムVol.12781359をご参照)ので、その日は川崎駅で途中下車をして川崎のBOOK OFFに寄りました。せっかく来たのだからと北野武監督作品『TAKESHIS'』を選び買いました。
 年賀状を書く前に、DVDの盤チェックをしようと少し観てました。ビートたけしさんと悪役の人が銃を構えて対峙しています。その後ろには黒服の男性達が銃を持ってズラリ並ぶ。その全員が一斉に銃を撃ちはじめました。
 たけしさんのボディーガード役の中に、背後から撃たれた後にカメラ目線で振り返ってゆっくり倒れる男性がいたのですが、それが何とY's取材斑さんでした!
 凄い形相でした。
 そのあと別ショットでも撃たれてましたので、二、三回撃たれた訳ですね。
 死体になられてからもしっかりお目目を見開き、カメラがカットするまで頑張っておられました。
 昨年公開された北野武監督の最新作『アウトレイジ3』でもY's取材斑さんは二、三回撃たれてましたので、こうすれば何度も映る!の極意をご存じなんですね。
 もしかしたら、と思いメイキング映像もチェックしよう。
 北野武監督から段取りを聞いている取材斑さんの姿がハッキリ映っておりました。
 「なんだ毎回撃たれ役か」と思われるかもしれませんが、北野作品ともなると出演はすごい競争率で、「お金を払うのでウチの役者を使ってください!」なんて事務所もあるらしいですから、出るだけでも大変なんですね。
 この作品は2005年に製作されたそうで、HIDEBOHさん率いるストライプス時代の浦上雄次さんも出演されてますので実にお得な買い物をしました。

 結局、年賀状書きは年末までずれ込んでしまいました。反省。

天野 俊哉


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