TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.1170 すみやの時代/音から映像へ
 渋谷の東邦生命ビルにすみや渋谷店がオープン。すみやは映画音楽のサントラ盤がメインの店として人気がありました。競合店も存在しなかったそうです。
 私のミュージカル映画の海賊盤収集も加速するばかり。後で聞いた話ですが、当時こうした海賊盤のレコードは3、4枚ずつ入荷していたそうです。
 マスコミをはじめ、ダンスの世界、映像関係の専門学校でも指導をされていた三浦秀一氏、高校生の私が1枚ずつ、残り2枚をお店に出していたとか。
 まだまだミュージカル映画が幻だった頃、すみや東京事務所でミュージカル映画の16oフィルムでの上映会がありました。そのフィルム提供が三浦氏でした。
 これが縁で三浦氏や当時のすみや渋谷店店長の井上氏、そして「ミュージカル映画事典」の筆者重木昭信氏(コラムVol.10201021をご参照)と知り合うことになりました。
 今回ラトルズから出版された本「夢街POP DAYS」にはすみや渋谷店の元店長井上氏のインタビューが掲載されていますが、あまり愛想が無く、淡々とした様子が懐かしかった。
 一度だけ、三浦氏のご自宅での上映会にご一緒した事があります。アステアの映画だったかな?忘れましたが、あれだけのお店を切り盛りしているのに、映画のサントラ盤の魅力が分からないみたいな発言が笑えました。最初に観たミュージカル映画は「サウンド・オブ・ミュージック」だともおっしゃってました。
 1980年にMGMミュージカルがビデオ発売スタートしました。三浦氏も私も次第にレコードから映像へ気持ちが移ったのは当然で、すみやのビデオコーナーも拡張されてきました。当時輸入ビデオは¥30000近い高価なものでしたが、飛ぶように売れたそうです。
 この頃からタワーレコードやWAVE等、輸入盤を扱う店が増えてきました。すみやだけではなくなってきたのです。1980年代の後半になると今度は、レコードからCDの時代になってきました。
 まあ、本ではそんな事が語られていましたね。レコードショップの時代のエピソード満載の本でした。
 私のレコード話には後日談があります。何年か前に渋谷の東急で行われた古本市で段ボール箱に入った沢山にレコードを発見しました。
 100枚位はありましたね。
 私が買い集めた内容とほぼ同じ物でした。すぐに三浦氏のコレクションだと分かりました。こうしたお宝を決して手放さない方なので。お元気だと嬉しいのですが。
 ちなみに私のコレクションは50%はゴミに、30%は春日町の友人宅に、20%は亀有の実家にあります。
 お店で初めて手にして、大切に抱えて電車に乗り、自宅で聴きながらジャケットに目を通す。何百回も繰り返し聴きました。
 それにしてもお金の出所だけがわかりまへん。
 おわり。

天野 俊哉




Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.