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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1159 書店で買えるクラシック映画DVD BOX/ミュージカル映画とまさかの遭遇
 書店に行くと《10枚組¥1500》なるDVD BOXが山のように売られています。1枚あたり¥150という計算が成り立ちますね。
「アカデミー賞受賞作品集」
「戦争映画集」
「海賊映画集」
「西部劇集」
「マリリン・モンロー作品集」
「ハンフリー・ボガート作品集」etc.
 えっ、ミュージカル映画は無いのですか?
 「フレッド・アステア作品集」はありますが、ミュージカル映画としては残念ながらシリーズ化されていません。
 それでもアカデミー賞受賞作品集には「オズの魔法使」「わが道を往く」「パリのアメリカ人」等が、戦争映画集には「これが陸軍だ」が、海賊映画集には「踊る海賊」等のミュージカル映画が収録されていました。
 買ったの?
 当たり前です。
 「踊る海賊」の為に10枚組¥1500で購入しましたが、他の9作品は観なかったので「踊る海賊」だけで¥1500でした。
 そんななか全く手付かずだったのが西部劇。私にとっての西部劇とはテレビの深夜劇場で観る類いのもの、わざわざお金を払って観るものではありません。それに売られているDVD BOXの数も多すぎます。
 しかし、ついに過ちを。
 そんな西部劇DVD BOXを手に取ってしまいました。
 ロック・ハドソンが主演した「大雪原の決闘」がタイトルになっていました。一応裏返して他の収録作品をチェックすると、驚くなかれボブ・ホープ主演の傑作コメディ「腰抜け二丁拳銃」と、ジュディ・ガーランド主演のMGMミュージカル大作「ハーヴェイ・ガールズ」が。
 先日、コラムVol.1149でこの作品のジョージ・シドニー監督を取り上げたばかり。
 なるほど、どちらも西部劇と言えば西部劇ですものね。
 「腰抜け二丁拳銃」には、“ボタンとリボン”という大ヒット曲があって確かアカデミー主題歌賞を受賞したはず。劇中インチキ歯科医のボブ・ホープが馬車の上でアコーディオンを弾きながら歌っておりました。カラミティ・ジェーン役の強い女性ジェーン・ラッセルと、腰抜けボブのコントラストが可笑しい西部劇コメディの傑作です。
 ボブ・ホープの主演作品はアメリカではほとんどDVD化されているのに日本では黙殺されてしまいました。古いパラマウント映画の版権が複雑なのでしょう。こんな形でも観ることが出来て良かったです。
 ジョージ・シドニー監督ジュディ・ガーランド主演の「ハーヴェイ・ガールズ」は、思えば日本では劇場未公開なので、私は日本語字幕無しでしか観てこなかった訳です。ミュージカル・ナンバーに関しては、どのナンバーもクオリティが高く無駄がありません。
 初めて日本語字幕入りで観た「ハーヴェイ・ガールズ」は凄く面白かった!
 細かいセリフが分かると楽しめるものですね。
 ジュディの共演者として名前を連ねているブロードウエイ・ミュージカルの大スターであり、タップ・ダンサーのレイ・ボルジャーの何でもない鍛冶屋の場面も初めて笑えました。ニコリともしない敵役アンジェラ・ランズベリー(テレビ・シリーズ「ジェシカおばさん」のヒロイン)の演技も魅力的に思えました。
 ただし、今のところこの二作品しか観ておりませんので一作品あたり¥750てなわけですね。
 「ハーヴェイ・ガールズ」は、シュネス企画から発売された頃にコラムVol.102に作品とレイ・ボルジャーを取り上げましたのでそちらもご覧下さい。

天野 俊哉




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