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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1091 ジェームズ・キャグニー主演のメロドラマ「栄光の都」
 興味の無い方は「またかよ!」と、ぶちギレる事でしょう。
 そう、ジェームズ・キャグニー再再再登場です。
 でも、渋谷の映画館で「フットライト・パレード」を上映したり、テレビで「白熱」を放送したりするのがいけないのです。
 そして今回も、私はたまたま銀座の山野楽器目指して歩いていただけなんです。
 こうして足が向いた時は御用心!
 地下の映画コーナーでまさかのDVDを発見しました。
 「栄光の都」
 TSUTAYAのオンデマンドという《注文して作ってもらう》今ではすっかりお馴染みになったシステム販売。
 なるほど、大量生産でなければ損はしない訳ですな。
 さて、この「栄光の都」という作品、キャグニーはキャグニーでもギャング映画じゃない。大変良くできたメロドラマなのです。
 共演のアン・シェリダン(コラムVol.728)、アンソニー・クイン(コラムVol.756)の生誕コラムでは私の大好きなダンス場面の写真を掲載しました。
 二人がダンス・コンテストで様々な種類のダンス
 Jive“The Continental”
 Tango“Jealousy”
 QuickStep“I'm Just Wild About Harry”
 Waltz“Shadow Waltz”
を踊る場面は、ミュージカル好きには堪りません。
 残念ながらキャグニーは踊らせてもらえません。
 ボクサーの役ですから。
 アン・シェリダンが《キャグニーとの愛をとるか?クインとの踊りをとるか?》が本題なのですが、硬派な戦前のワーナー映画ですからロマンティックなお話もタフに描いております。
 後に「波止場」などの名作で映画監督として名を残す事になる俳優時代のエリア・カザンが味のある演技を見せています。
 ちょっと高いけど(税込¥4104)ぜひ皆様にオススメしたいDVDです。

写真 上から
・「栄光の都」DVDパッケージ
・幼馴染カップルの愛と夢を熱演するジェームズとアン
・役者になる前から賞金試合への出場を依頼される程のボクシングの腕前を持つキャグニー
・幼馴染でギャングのグーギ役を演じるエリア・カザンと。
この7年後に「紳士協定」でアカデミー作品賞・監督賞を受賞し、カザンは巨匠の仲間入りを果たす

天野 俊哉




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