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Vol.728 生誕100年アン・シェリダン〜ワーナー映画きっての美人女優
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1930年代から40年代にかけワーナー映画会社で大変人気のあった女優アン・シェリダンが生誕100年を迎えます。
アンは同じワーナー映画のベティ・デイビスの様な一枚看板の女優でなく、ジェームズ・キャグニー、エロール・フリン、ハンフリー・ボガード、ロナルド・レーガンなど男優を支える立場の女優さんだった様な気がします。
グラマー女優という位置付けでもあるのですが、私にはどうもピンときません。
また、声があまり良くないのも気になるところ。
でありながら映画の中で歌ったり踊ったりは多かった人で、ヴォードビル界の大スターノラ・ベイスの伝記映画「Shine on the Harvest Moon」(1944)に堂々の主演し、2時間全編吹き替え無しでチャレンジしてました。
またジェームス・キャグニーと共演した「栄光の都」(1940)ではダンサー役に。こちらも俳優として知られる実力派のアンソニー・クインと組んでタンゴ、クイック、ワルツのステップを軽やかに披露してみせました。
ワーナーの看板女優扱いで無いため代表作がすぐに思い浮かびませんが、ロナルド・レーガン(後のアメリカ大統領)やクロード・レインズと主演した「嵐の青春」(1942)が誇れる作品かも知れません。
この作品が大ヒットした為同じキャストで企画されたのが「カサブランカ」(1943)でしたが、不幸にもアンの役はイングリッド・バーグマンに、レーガンの役はボガードに変更となりました。レインズだけは警察所長役にキャスティングされ名演技を残しました。
近年発売されたワーナー映画のDVDにはかなりの分量のNG場面が収録されています。どちらかというと硬派なドラマ撮影が多い中で、真面目な表情のアンがひと度誰かのNGが出るや、淺野康子さんみたいにゲラゲラ笑い出すのはご愛嬌。
お人柄がしのばれます。
キャグニーの自叙伝には、アンがひっきりなしにタバコに火をつけるヘビースモーカーぶりが書かれていてました。
そのせいか51歳という若さで亡くなりました。
天野 俊哉
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