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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.788 中川三郎先生トリビュート記念
 前回のY'sホームページに淺野リーダーが上手いことを書いてました。
 「中川三郎先生と佐々木隆子先生が出会っていなければ我々の出会いもなかったかも」
 まさにその通りですね。
 さて、NTD2015でトリビュートされた私達の恩師の師匠中川三郎先生。実はあまり接点が無い事からコラムを書かなかったのですが、1つだけありましたので今回はその話を。
 青山劇場で開催された中川三郎先生の「It's Swell」に私達の恩師の佐々木隆子先生が出演する事に。
 1991年の秋の事でした。
 演出は「アニー」の篠崎光正先生。振付には大御所がズラリ。
 隆子先生と共に5名の男性がタップダンスを踏むことになり、大岡山の中川三郎先生のもとへ振付を受けに行きました。隆子先生に連れられた佐藤昇先生、フレッド阿部さん、押田勝年君、向井雅之君そして私の6名が向かった先はタップのスタジオではなくマンションの最上階ペントハウスでした。
 中川先生の奥様に迎えられ恐る恐る中へ。
 タップを踏んでも大丈夫らしいフロアでの指導が始まりましたが、中川先生だけはタップシューズを履かれずスリッパでした。
 最初に教わったのがソフトシューズのナンバー“Sweet Lorraine”でしたが、中川先生のスリッパでのステップをまるで理解出来ず、隆子先生を通して覚えてゆきました。
 中川先生と隆子先生は35年以上の長い子弟関係がありましたので「あっ、あれですね!」とか私達には分からない会話をお二人はされていました。また、私達男性は出来たのに隆子先生だけがいつまでもつまづいてしまい、中々踏めない一幕もありました。そんな時、隆子先生をのぞきこむ中川先生の表情(こんなステップわからんのか!)がとても嬉しそうで、中川先生から見た隆子先生は今でも子供時代のままなのだな、とその時思いました。
 この5ヶ月後に隆子先生は亡くなってしまったので中川先生にとっては最後の指導になりました。
 私達はこの場に立ち会えて良い思い出が出来ました。
 この青山劇場のショーに関しては以前Vol.429等で書きましたので写真もあわせてご覧になってくださいね。

天野 俊哉




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