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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.778 宝塚版「TOP HAT」を観てきました!
 Y'sコラムコラムVol.742でご紹介して直ぐに本場イギリス版「TOP HAT」が来日するという情報が入りました。
 「お金も無いしパスするしかないかな?」と書くと「お前は宝塚版を観てイギリス版を観ないのか!」と言われそうですが、同じ西洋人だったら本物のフレッド・アステアを40年近く観てきているので諦めがつくのですね。
 また、自分は日本人でタップをやっている人間なので、フレッド阿部さんが「今度はどんなアステア像を作り出すのかなあ?」とか、白川希君が「今度はどうアステアを料理するのかなあ?」という方が何十倍も興味があり魅力を感じるのです。
 でも皆さんはイギリス版を必ず観てくださいね!
 そんなわけで、私が宝塚版の「TOP HAT」に一番期待したのが、主演男役の朝夏まなとさんが「彼女のビジュアルの美しさでどうアステアを魅せるか?」でした。
 この方は以前アステアのダンス・ナンバー(「ジーグフェルド・フォーリーズ」の泥棒紳士役)をアステア位素敵に踊っていた事があるのでその部分は保証済みだったのですが。
 宝塚版でタップの振付を本間憲一さんが担当された事で、アステア・ファンを納得させるだけの要素が十分に取り入れられました。例えば公園でのデュエットダンス“Isn't This A Lovely Day”のラストに全く別のアステア(&ロジャース)のデュエットダンス“Bouncin the Blues”の振りがさりげなく入るあたりアステア・ファンとしては堪えられません。宝塚なので、ガッツリ踏む場面よりもさりげなく踏むタップ場面の方が味があるのかな?と思いきや全キャストが黒燕尾で踊るタイトル・ナンバー“Top Hat”でのタップを踏む時の身のこなしが見事で驚きました。
 また、娘役との雨の公園でのダンスや“Cheek to Cheek”などデュエットダンスも文句なしの出来、そう美しかったですね。娘役の方も踊る時の所作がチャーミングで、初期の控え目な頃のジンジャー・ロジャースを思い出しました。
 音楽や演奏の素晴らしさは先のコラムで触れましたが本当に期待以上でした。オーケストラがしっかり入って演奏するというのも当たり前ではありますが、昔の映画スタジオのオーケストラのムードを生で再現するのはハードルが高いはずだからです。
 昨年の「Singin in the Rain」にしても今年の「Top Hat」にしても来日したり宝塚が取り上げる事で、オリジナルの映画やスター達が再び注目をされるのは本当に嬉しいです。「雨に唄えば」や「トップハット」の映画DVD がBOOKOFFなどで200円や500円コーナーで安売りされていて、それでも売れないでいるのを見るとショックであり残念に思うからです。
 「フレッド・アステアやジーン・ケリーって凄いダンシング・スターがいたんだよ!」と若い方々に話せる時代になってきたのですね。
 せっかく赤坂ACTシアターにまで行ってそのまま帰宅するのもつまらないので、TBS局ビル内1階にあるTBS BooBo Cafeでブーブーハンバーグプレートを。なぜブタさんなのか知らないのですが、居るだけで楽しくなるエリアでした。周りでは局のスタッフさんが若いタレントさんと打ち合わせ中でした。こうした空間にいるとテレビ局でアルバイトをしていた学生時代を思い出します。
 また長くなるので今回はここまでです。

天野 俊哉




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