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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.742 この春お薦めの舞台ミュージカル〜宝塚歌劇団宙組公演「TOP HAT」
 今から10年近く前に、フレッド・アステア主演のミュージカル映画「有頂天時代」を舞台化した「NEVER GONNA DANCE」という作品が上演された事があります。
 そして今年は同じアステア主演のミュージカル映画「トップハット」の舞台版です。
 私は最初にこの作品の事を聞いた時、「まさか?」と思いました。だってアーヴィング・バーリンの楽曲が5曲しか無いのですよ。
 早速CDを取り寄せて聴いてみると、アステアとバーリンがコラボしたミュージカル映画からよい曲を集めて再構成したようです。
 その映画とは、
 「トップハット」
 「艦隊を追って」
 「スイング・ホテル」
 「ブルー・スカイ」
 「イースター・パレード」
 まさかまさかの大名行列ですが、私の大好きな「気儘時代」からは曲がセレクトされなかった様です。
 1930年代のムードを大切にした編曲とオーケストラ演奏によるナンバーはどれも素敵です。
 オリジナルの5曲を遥かに上回る18曲のナンバー構成を見ると、映画「トップハット」の欠点を上手く補ってあるなあ〜と感心はしたものの、これは多分アステアの「トップハット」を何10回も観てきたファンだけの不満だとは思いますが、やはり“Overture”の次に“No Strings”でなく他の映画からの“Puttin on the Ritz”がくるのは少しばかり落ち着かない。
 うるさいですね。
 さて主演の朝夏まなとさんは以前「ジーグフェルド・フォーリーズ」でのアステアのダンス・ナンバーを見事にこなした名ダンサーですので、私も自信を持ってお薦めいたします。
 赤坂ACTシアターにて4月5日から4月20日まで上演されます。

天野 俊哉




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