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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.715 年末は「ザッツ3部作」鑑賞と神保町古本街
 以前、皇后美智子様が新聞記者の「もし1日自由になる時間があるとしたら何をされたいですか?」という質問に対し「透明人間になって学生時代によく通った神保町の古本街を歩いてみたいです」と答えられた事があります。
 だから、という訳ではないのですが私もこの古びた街の書店通いが好きで、年末恒例の大切な行事になっております。
 例年のごとく朝イチでMGMミュージカル映画「ザッツ・エンタテインメント」(コラムVol.605をご参照)3部作をビデオ鑑賞。もう100回以上は観ているのに飽きないのですね。
 そして午後から神保町に向かいました。
 近年古本業界では映画関係の書物の値段が急落したので、パンフレットや雑誌など100円程度で手に入ります。
 今回は偶然「ザッツ3部作」関連の雑誌が見つかり、衝動買いを。これらは実家にすでにストックがあるのですが、お店で見るたびに買ってしまいます。
 まずは1974年製作「ザッツ・エンタテインメント」日本公開1975年3月にあわせたキネマ旬報の特集号。イラストレーター和田誠さんが描かれた表紙がお洒落ですね。ミュージカル映画のこんなにガッツリした取り上げ方は当時でも珍しい事でした。
 この作品はアメリカでも日本でも大ヒットしたのですぐに続篇が。1976年製作「ザッツ・エンタテインメントPART2」日本公開1977年3月に合わせた雑誌「ぴあ」。今では伝説となった及川正通氏のユニークな表紙イラストに釘付け。なんせフレッド・アステア様の頭の上にシド・チャリスを乗せちゃい足にはステッキでしょ!凄い発想です。
 貴重な「ぴあ」のバックナンバーも少しずつ見かける様になってきました。
 そして1994年製作「ザッツ・エンタテインメントPART3」日本公開1994年12月に合わせたキネマ旬報特集号。
 巻頭にあるカラーグラビアページにはMGMミュージカル映画の楽譜、ロビーカード、パンフレットが掲載されております。これらのコレクションは未知の物なので、凄く魅力を感じずっと見いってしまったものですが、これらのコレクションを提供したのが実は松本晋一さんなのですよ。
 その後、親しくなってからご自宅にあるコレクションを何度も見せていただく様になりました。
 どれもが想いで一杯で懐かしかったです。
 「ザッツ・エンタテインメント」製作から40年、タップ・ダンスのインストラクターになって30年にあたる2014年の締めくくりとして自分への最高のご褒美となりました。

天野 俊哉




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