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Vol.605 「ザッツ・エンタテインメント」40周年
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MGM映画会社創立50年を記念して、1974年に製作されたのが「ザッツ・エンタテインメント」です。MGMが最も得意としたミュージカル映画を通して、MGMの歴史を紹介するという作品。
私がこの作品を「これが娯楽だ」のタイトルで知った1974年当時、MGM映画の日本支社は閉鎖されており、日本での上映は難しいと言われてました。
ニューヨークのジーグフェルド劇場でこの作品を見た映画評論家の淀川長治氏などが、雑誌やテレビ、ラジオで山のようにコメントを寄せた事で話題になり最終的にはMGMと何の関係もない松竹・富士映画が配給する事になりました。
年末にはサントラ・レコードが発売され、日本では翌年3月に全国で封切られ大ヒットしました。
単なるミュージカル映画のダイジェスト集である「ザッツ」を光り輝かせた一番の功労者は、監督のジャック・ヘイリー・ジュニアの作品セレクトのセンスの良さと編集テクニックです。
40年かけて、この作品で接した全ての映画を丸ごと観て、改めて監督のすごさを思い知りました。
その後、パート2パート3と製作されたものの、編集にガッカリさせられる事が多かったですね。
1974年に「ザッツ」が作られた事で、すっかり忘れ去られていたクラシックなミュージカル映画に人々が注目し、特にタップダンスを生き返らせた力は大きいと思いますし、その力は40年たった今も続いています。感謝。
天野 俊哉
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