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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.683 秋の青空古本市に行ってきました!その2
 SKDとグレース・ケリーという実にタイムリーな2冊をゲットした青空古本市。まずは《レビューと共に半世紀 松竹歌劇団50年のあゆみ》から。
 1978年に50周年を記念して発売された豪華な写真集ですが、このたった4年後にホームグラウンドの国際劇場が閉館してしまう事を考えると、単純には楽しめませんでした。最後の栄光を記した書物として貴重です。
 華やかな舞台写真を見てタップダンスの場面が多かった事を知りました。アトミック・ガールズというラインダンス・チームのダンサー達も必ずタップ・シューズを履いていたようです。また、タップの得意なダンサーを使ったタップ・ナンバーの見せ場を売り物にしていた時代もあったとか。羨ましい限りですね。そう言えば母やその世代の方から「国際劇場ではタップが始まる前に必ず手で運べるタップマットが舞台上に置かれて、下からスルスルとマイクが出てきたのよ」という話を聞いた事がありました。
 スターに関しては宝塚ほど多くはないですが、芸能界に進出した草笛光子さん、淡路恵子さん、倍賞姉妹などピンで活躍した卒業生が多数。
 私が観た浅草国際劇場でのスター春日宏美さん、千羽ちどりさん、藤川洋子さんらはまだまだ若手の扱いで、最後の最後の辺りのページに、ようやくSKDスタスを支えてこられた高城美輝さんの写真が登場しました。
 さて、付録として付いていた赤いソノシートですが「桜咲く国」の歌が収録されていました。でもこれコラムVol.670で取り上げたOSKの主題歌では?
 歴史に弱い人間は損ですね。SKDとOSKは共に松竹の傘下だった事から、姉妹歌劇団として運営されていたので同じ歌だとか。私が卒業した日大の校歌みたいなものですか?
 1日中眺めていたい本ですが重いのと、リズム劇場の台本が最優先なのでとりあえずここまで。
 もう1冊の《グレース・ケリー プリンセスの素顔》は出版された頃に読んだ事のある本です。
 私は映画俳優に関する本では、幼少期など映画の活動外の部分はほとんど読みません。
 よってこのグレース・ケリーの評伝も、私の中では「モナコ公妃になりました!」あたりで終わっております。
 この方、映画で観るイメージとは真逆なので、別の意味で大変読みごたえあるのですよ。
 今回は最初から最後までじっくり読むつもりです。
 もちろんリズム劇場が終わってからです。

天野 俊哉




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