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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.667 オススメDVD フレッド・アステア「踊る騎士」9/25発売
 クラシック名画作品を定期発売しているジュネス企画からフレッド・アステア主演「踊る騎士」がこの9月にやっと発売されます。
 日本のアステア・ファンは25年前に、さほど有名でないメーカーから発売されたビデオを高い値段で購入したものです。
 この作品は1930年代に圧倒的人気を得たアステア&ロジャースのダンスチームを1度解体してみよう(お二人ともプライドが高くセットで扱われるのがイヤだった)という考えから出た企画。
 よって流れる様なデュエットダンスは見られないものの、アステアと振付のハーメス・パンが見事なタップナンバーを沢山作り出しました。
 アステアのソロは2曲、ロンドンの街中を踊るタップは珍しい野外撮影です。そしてドラム相手に器用にステップを踏むナンバーはワンショットで撮られています。のちのカラー映画でのドラムソロより緊迫感があって私はすきですね。
 ジョージ・ガーシュインが書いた“A Foggy Day”は今日ジャズの曲として有名ですがアステアがこの作品で初めて歌いました。
 昨年末亡くなり追悼コラム(Vol.506)で取り上げたジョーン・フォンテインがヒロインとして登場しますが、アステア相手に軽くステップを踏むだけですし、演技も遠慮気味で、のちのヒッチコック映画での名女優ぶりが嘘の様です。
 さてラジオ放送で大変人気のあったジョージ・バーンズ&グレーシー・アレンの夫婦漫才コンビがギャラの良さに釣られ出演してアステアと踊らされました。
 まずは家の中で刷毛を持って3人でタップを踏む心地好いナンバー。これもかなり長いショットで撮られています。次に遊園地の動く床やビックリな仕掛け、面白く写る鏡などを相手に3人が踊りまわるナンバー。こちらはなんといってもハーメス・パンの演出と振付力が際立ってます。
 バーンズ&アレンとの仕事がやり易かったのかこの複雑なナンバーでのアステアはとても楽しそうです。
 ただ、アステア&ロジャース作品ほどにヒットしなかったので結局は「元に戻らざるをえなかった」とアステアの自叙伝にあります。
 どちらにせよアステアファンのみならずタップダンスが好きな方には超オススメいたします。

天野 俊哉




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