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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.523 オードリー幻の作品を観て
 コラムVol.490で取り上げたオードリー・ヘプバーンの日本初公開作品である「マイヤーリング」を観に日曜日の六本木まで行って来ました。
 上映の1時間前に劇場に到着したのでホッとして券売機に並んだところ、残席がたったの1枚!しかも、最前列でした。折角来たのだから諦めて購入しました。凄いですねオードリー人気。
 私がこの映画館の最前列で映画を観るのは実は2回目で、前回は「嫌われ松子の一生」でした。
 今回私の右側の2席は販売されなかったのか空席だったので、本編が始まり場内が暗くなるのを見計らってイスのひじ掛けを上げ、3席の上に横になりスクリーンを見上げました。私が自宅でテレビを観る時と同じ体勢を取ることが出来、たいへんラッキーな映画観賞会となりました。
 さてこの作品、オリジナルがテレビ番組とは言え予算をかけた大作なので、見ごたえがありました。評価の99%はやはりオードリーの魅力であり、間違いなく観客を引き込んでいた様です。
 ハリウッドでロマンティックな女性映画を監督してきたアナトール・リトヴァクの演出が手堅く、オードリーと共に当時の御主人だったメル・ファラーも良かったです。
 また、舞踏会の場面で流れるワルツの曲と演奏が本格的で、作品に重みを与えていましたし、これらの魅力的なダンスの振付を「サウンド・オブ・ミュージック」のマーク・ブロウが担当しているのも私には嬉しいサプライズでした。
 映画ではコスチューム物語が少なかったオードリーが見せる数々のドレス姿は、ファンを喜ばせる物となりました。
 珍しく1000円のプログラムを購入しました。ファンの方ならば、私達が初めて見るオードリーの珍しいスチル写真や仲良く鏡を見いるオードリーとメル・ファラーの2ショット写真に感激する事でしょう。
 そして、お二人の遺児であるショーン・ヘプバーン・ファラー氏から日本のファンに向けられた暖かいメッセージにも。
 ぜひ、劇場でご覧になってくださいね。

天野 俊哉




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