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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.490 名作「ローマの休日」に関するいくつかの事柄
 今頃になって2013年の今年があの名作「ローマの休日」がつくられてから60年、主演女優オードリー・ヘプバーンが亡くなって20年、主演男優グレゴリーペックが亡くなって10年と、節目の年である事に気付きました。
 そんなわけで今回は無理矢理この名作がらみの話題を取り上げたいと思います。

その1
 映画「ローマの休日」の原作者はダルトン・トランボと言ってハリウッドに吹き荒れた赤狩り事件の中心人物です。
 5月に彼の評伝が日本でも発売されましたが何とタイトルが「『ローマの休日』を仕掛けた男」でした。
 勿論この映画には政治色など皆無なのですが、どうしても人目を引くため日本の出版社がこんなタイトルにした様です。
 内容はいたって地味、映画書としてもオススメ出来ません。

その2
 1990年頃ディレクターズカット版がテレビで放送された事があります。グレゴリー・ペック扮する新聞記者ジョーがかなり事故顕示欲の強い男としてえがかれており「何がなんでも王女様のスクープをとらなければ」という記者魂に繋がっていて物語は分かりやすくなるのですが、彼がホントにイヤな奴にしか見えませんでした。ただ、オードリー扮する王女様よりもぐっと大きく扱われていた為、名優グレゴリー・ペックにとっては世の「ローマの休日」ファンが大切にしているロマンティックなイメージよりも本性丸出しの役の方を残したかったのではないでしょうか。
 できればもう一度このディレクターズカット版を観てみたいですが、現在どこをどう探しても見付からず完全に封印されている様です。どなたか情報いただけたら嬉しいです。

その3
 小さなライター(カメラ)で王女様を撮影しまくる助演のエディ・アルバート。この映画ではとても魅力的なキャラクターですが、私は最近信じられないエディを見付けました。ブロードウエイ・ミュージカルの映画版「ON YOUR TOES」(1939)がそれです。
 舞台ではあの偉大なダンサーレイ・ボルジャーやボビー・ヴァンそしてアダム・クーパーが演じた役をエディ・アルバートが演じているのです。
 勿論彼はダンサーではないので単なるミスキャストですが映画の中では役者としていい味を出していました(この作品に関しては後日改めて取り上げたいと思います)。

その4
 皆さん凄い情報ですよ!オードリー・ヘプバーン主演の日本未公開作品が劇場で上映されます。
 これは近年盛んにDVD化されている無名時代、脇役時代のイギリス映画ではありません。1957年アメリカNBC TVで生放送された「マイヤーリング」がそれです。
 有名な「うたかたの恋」をオードリーで観ることが出来るなんて素敵ですね。
 私はまだ未見ですがTVドラマとは言え、演出などのメインスタッフにハリウッド映画のメロドラマ作品の一流どころを揃えているので期待してます。
 2014年1月4日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて公開されます。
 TOHOシネマズ六本木ヒルズ ウェブサイト

天野 俊哉




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