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Vol.452 MGMミュージカルの傑作「スイングの少女」DVD発売
 書店で買えるDVDシリーズも息が長いですね。まだまだ新しい商品が発売され続けています。最近は往年のハリウッドスターを取り上げ10作品をDVD10枚にまとめBOXSETとして発売。私のようなディープなファンには向いていますが、実際の所はどうなのかな。
 このコラムでもシリーズのひとつフレッド・アステア(Vol.227)を取り上げましたが、今回は2年前に亡くなったエリザベス・テイラー(以下リズ)です。
 少女スターとしてデビューした1943年の「家路」から1950年の「陽のあたる場所」までリズが最も輝いていた10作品をセレクト。なかなか魅力的なセットだと思います。その中でミュージカルがありました。1948年の「スイングの少女」がそれで、しかも日本語字幕入りでの発売は初めてです。
 MGMが売り出し中だった10代のオペレッタスターのジェーン・パウエルが主役なのですが、何度観ても首をかしげてしまうのが、もうひとりの主役リズの扱いの凄さです。確かにあの美貌ですから会社の力の入れかたは納得できますが、衣装の格差にはさすがにジェーンも傷ついた事でしょう。とは言えミュージカルですからジェーンはアップの数をさらっておりますし、映画のオープニングとフィナーレに2度歌われる“It's a Most Unusual Day”こそは今日にいたるまで、ジェーンのテーマソングになっている素敵な曲であります。逆にもう1つのソロ“Love Is Where You Find It”はエキゾチックな魅力を出そうとしているのですがフリルの付いたピンクの衣装がフィットせず、別の作品で同じ歌を歌ったキャスリン・グレイスンに負けています。
 今観るともうイヤになってしまうほど甘ったるい映画なのですが、これこそがハリウッド映画の魅力だったのですね。1940年代、まだまだMGMという映画会社に力があった時代を象徴する作品です。ぜひご覧になってくださいね。

天野 俊哉




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