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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.436 オズの魔法使い〜ジャック・ヘイリーのこと
 ドロシーと3人の仲間かかし・ブリキ・ライオン。MGM映画が1939年に制作した名作「オズの魔法使い」で、そのブリキ男を演じたハリウッドの男優ジャック・ヘイリー(以下JH)にスポットを当ててみたいと思います。  と言っても身体中に銀粉を塗りまくっていて、素顔がわかりませんよね。そうそう写真の彼がJHですよ。もともとは、20世紀FOX社の専属でしたが、先にブリキを着てスタンバイしていたタップダンサーのバディ・エブセン(コラムVol.406)が、銀粉の吸いすぎで病気に。JHが代役としてFOXより借りてこられました。
 私は、FOXの軽いミュージカルやコメディで助演レベルで登場するJHのファンであります。後年「1945年のジョージ・ホワイト・スキャンダルズ」で主役を演じた事もありましたが、観ていてちょっと辛かったと記憶してます。
 1930年代最高の子役スターであり、凄いタップダンサーでもあるシャーリー・テンプルと2本の作品で共演したJH。そのうちの「テンプルの福の神」(1936)では、歌手のアリス・フェイを加え3人でステップを踏みます。フィナーレの兵隊服でのタップダンスナンバーは見事です。当時8歳天才シャーリーはいいとして、とりあえずコメディアンJHと歌手アリスにとってはさぞ地獄の苦しみだったはず。アリスに至っては、本番のテークでカウントを数えています。「間違えるわけにはいかないわ」と声が聞こえてくるようです。この映画は全編YouTubeで観ることが出来ます。原題“Poor Little Rich Girl”です。
 テンプルちゃんとの競演で懲りたJHは、その後まったくタップを踏まなくなりました。
 彼が1979年に亡くなった時、FENのラジオ放送で追悼番組を聴きました。その時に代表作として、「オズの魔法使い」と共に紹介されたのが、1937年の「Wake Up And Live」でした。学生時代に買った海賊版レコードをすりきれるぐらい聴いたミュージカルで、コンドス・ブラザーズが物凄いスピードでタップを踏むのです。今まで1度も映像発売されなかったのですが、一昨年やっと観ることができました。歌は吹替えでしたが、いいメロディがJHにあってました。
 彼の息子は、ジャック・ヘイリー・ジュニアと言って映画製作のプロフェッショナルです。このジュニアは、松本晋一さんと私の運命を変えてしまった人物です。そう「ザッツ・エンタテインメント」(1974)を創ったのがこのジュニアなんですね。
 Y's発表会で押田クラスの皆さんが「オズ」の世界を見せてくれます。あっ、スミマセン!ジュデイ・ガーランド版では無くてダイアナ・ロス版だったんだあ。

天野 俊哉




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