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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.435 「私、口笛のダンスが好きでした」
 私の様に30年もこの世界にいるとまさかの出来事が起こります。もちろん、いい意味で!であります。先日、「子供の頃横浜博で踊れた事が一番の想いで」と昔の生徒から言われさっそくコラム(Vol.404)にしましたが、そのパート2です。
 ちょうどその頃教えていた生徒からタイトルの口笛のダンスの話が出てびっくり。隆子先生のスタジオが年に2回、デパートの屋上ステージで、「ファミリータップダンスフェスティバル」を行っていた頃の話です。
 その年のショーで私は佐藤昇先生と隆子先生の女性タップダンスチームであるブルーチェリーズ(以下BC)の編成についてある企画を立てていました。と言っても大宮教室から帰宅する京浜東北線の車内でしたが。当時、BCは20名以上の大所帯でキャスティングがややマンネリ気味でした。まず、「一軍と二軍に分け隆子先生ではなく私達が振付をする」許可を先生からもらいました。
 佐藤先生の一軍は、大ヒットしていたジャネット・ジャクソンの“Rhythm Nation”をジャズダンスで。橋爪はこちらでした。
 私の二軍は、若手だったので男の子を振り向かせる様なタイプの楽しいタップを。淺野はこちらでした。
 曲の最初と最後に口笛の音が入る“Last Night On The Back Porch”を沢山のレコードから選びました。このナンバーは、今の水準からすると簡単ではありましたが、私達の狙い通りBC全員が自分に与えられた作品に磨きをかけてくれました。20年以上たっても覚えていてくれた人がいたとはうれしい限りです(今回、Y'sの発表会で登場するのはこれとは別の演奏・振付になります)。
 佐藤先生と私のプランは、良くも悪くも、その後のBCの流れをかえたようです。リアルタイムでこれに触れてきた橋爪や淺野がどう感じたか?残念ながら聞いたことはありません。

天野 俊哉




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