TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.404 横浜博1989
 先日、20年ぶりに再会した生徒から「一番の思い出」としてでてきたのが、1989年の夏に開催されたみなとみらいでの横浜博のステージでした。佐々木隆子先生が、私と淺野をアシスタントにつけて、ひと夏かけて挑んだすごいイベントでした。スタジオ選抜の28名のジュニアが6曲20分ビッグバンドによる生演奏でおどったのです。その中には、現在でも佐々木スタジオでがんばる宮崎志織さんや、TAP DO!で活躍中の吉田ひかるさんも含まれていました。さて、真夏のスタジオでの稽古は実に苛酷で酸欠で倒れる子がいたりケアする事が多かったものの、タイトなスケジュールだったのに全員が揃って熱く稽古してくれました。お盆には、日本テレビのリハーサルホールでバンドさんとの音あわせが。そのリハを録音したテープをいまでも持っていますが、常々バンドさんとは相性が悪かった隆子先生が私にボヤク声がしっかりと残されています。
 さて、本番当日は見事に台風の直撃でした。屋根はあるものの野外なので、雨も風も吹き込んできました。
 タップダンスショーでの思い出は、私までもが小さい子ども達の早替えに走り回ったり舞台裏がすごい状態だったこと、もっと恐かったのがバンマスさんが曲のテンポをミスられた瞬間、まさに先生の悪い予感が的中しました。佐々木スタジオ出身者なら1度は踊るファスト・バック(嘆きのジプシーローズ)という速いナンバーでしたが、信じられない位、ゆっくりスタート。
 ダンサー達は何事も無かったかの様にステップを。四小節位のところで首をひねりだしたドラマー。上手袖にいた私が手を回して合図を、早く気づいてくれ、ぐんぐんテンポをあげ通常の速さにもどりました。
 語り草になっているのが、全員による「Sing Sing Sing 」でした。このメンバーの為に作られたスペシャルバージョン。音楽がピタッと止まってアカペラが始まる緊張感を今でも忘れる事ができません。台風の風の音が妙に効果をあげていましたっけ。素晴らしい舞台でしたが私も淺野もまだ20代でしたので、「遊べずに終わった夏だったね」と記憶しています。
 この日、夜には終了したので応援に来てくれた阿部や橋爪達と合流し、まだ出来立てのみなとみらい遊園地に。台風の影響で風が強いなか観覧車に乗った阿部はすっかり酔ってしまいました。この日以来、横浜博と観覧車はワンセットで皆の思い出となりました。

天野 俊哉




Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.