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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.405 横浜ホテル・オープニングパーティー1991
 さて横浜三部作のラストは、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルのV.I.P. 向けのオープニングパーティーでのタップダンスショー。大分前にコラムVol.58で取り上げた話題ですが、再登場いたします。佐々木隆子先生が亡くなる7ヵ月前の1991年9月、先生のリサイタルが終って3日後のイベントでした。
 3月の手術からほとんど休まずにリサイタルの稽古に没頭していた先生のもとにイベント会社から電話がはいったのが夏の終わり頃でした。まったく動きの取れない先生に変わってこのイベントを担当する事になった私はさっそく下見に。何十段もある階段を使う事が決められていたので図面作りからスタートしました。平日の夜が本番だったので、またもや学生達にまで声をかけるハメに。たった4曲15分の出番でしたが、階段での稽古が必要だった為、リサイタル開催中にヤクルトホールの立派な階段を使って稽古をしました。皆よく付き合ってくれたものです。
 若かった私達は、そんな悪条件のイベントを楽しんでいたようです。というのも私は買ったばかりのビデオカメラをたっぷり回していたので今でもキャピキャピしていた頃の淺野や橋爪の楽屋風景がたのしめます。当時、大人気だった貴乃花関らスターが集まるパーティーでしたがダンサーはカウントと段数を数えるのに必死で誰が観客として見ていたか、全くおぼえていないとか。
 イベントそのものは無事に終了したのですが、ほどなくして依頼してきたイベント会社が倒産してしまい隆子先生にとってはイヤな仕事になってしまいました。
 今でも、あの帆の形をしたバブルの象徴みたいなホテルは健在です。

天野 俊哉




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