TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.310 AFI授賞式「フレッド・アステア」(1981)
 当コラムVol.269で紹介済みのAFI授賞式(写真@)。1981年に受賞した「フレッド・アステア篇」(写真A)のノーカット版映像を、「日本のアステア」こと白川希君からいただきました。1981年と言っても、もう30年前のことなので、登場するハリウッド・スターたちの多くが故人で、時の流れを感じずにはいられません。オードリー・ヘップバーン(写真B)やシド・チャリス(写真C)など、まだ生きていても良い年齢なのに・・・
 イギリスの俳優デビッド・ニーブン(写真D)のMCがウィットに富み、上品でアステアにぴったりです。もう何百回も観てきたダンス・ナンバーも、あちらこちらで入る観客の拍手が絶妙のタイミングで感心してしまいます。この式のラストに上映されたのが、今年のNTDで白川君が踊った「ブルー・スカイ」の“Puttin on the Ritz”(オリジナル・バージョン)。「あれだけ稽古したのに止まって見えるのはなぜだ」と、スピーチでこぼすアステア。「アステアでもそう思うんだな」とホッとしました。
 以前、日本でテレビ放送された時にばっさりカットされたのが、エレノア・パウエル、ボブ・フォッシ、ハーメス・パンら、ダンス関係者のスピーチであることを初めて知りました。まず1940年の「踊るニュウヨーク」でアステアと競演した、タップの女王エレノア・パウエル(写真E)ですが、観客のスタンディング・オーベーションで迎えられます。現役時代よりもふっくらとして健康そうで、この1年後に亡くなってしまうのが信じられないくらいです。また、女優時代のヘタクソなしゃべりが嘘のように、堂々とした話術で場を盛り上げます。逆にボブ・フォッシ(写真F)とハーメス・パン(写真G)は、振付師としての一流の才能と裏腹に、スピーチには向いていないようで、改めて“裏方さん”だなと思いました。
 さて、何百人というゲストの中で私が注目したのが、ロバート・ワグナーとナタリー・ウッド夫妻(写真H)です。この式の半年後1981年11月にN.ウッドが海で謎の死を遂げます。30年たった今、84歳で健在のR.ワグナーには、「妻殺し疑惑」がかけられたままです。

天野 俊哉




Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.