TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.2287 俳優で殺陣師の勝村淳さん追悼(その@)
 大映映画の専属俳優で殺陣師の勝村淳さんが87歳で亡くなられました。

 勝村さんは大映映画の大スター、勝新太郎さんの取り巻きの一人だった事、ずんぐり体型が勝さんに似ていた事から映画『座頭市』シリーズで勝新太郎さんの遠景のスタンド・イン等を担当されたとか。もう一方では《ブルース・リーを投げ飛ばした男》として知られていた?そうな。
私は半世紀近くブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』を観てきたくせに勝村淳さんの存在をまるで意識してませんでしたのでこのニュースに違和感を持ちました。
「それって、橋本力さんじゃなかったか?」と
 で、ブルース・リー本での橋本力さんインタビュー記事と映画『ドラゴン怒りの鉄拳』をチェックしてみることに。
 すると橋本力さんは《ブルース・リーに蹴られた男》とか。
 あっ、思い出しました。橋本さんがブルース・リーに蹴られた事、そして障子を突き破って庭にぶっ飛んでゆくのが橋本さんの衣裳を着たジャッキー・チェン(当時スタントマン)だった事を橋本さんの追悼コラムで書きましたね。

 橋本力さんのインタビュー記事から新しい発見が。
 1970年初頭のある日、勝新太郎さんのもとに香港映画の大スター、ジミー・ウォングから「日本の俳優を2人香港に来させて欲しい!」と連絡が。そこで勝さんから命令を受けた橋本力さんと勝村淳さんが急遽香港に。お二人が空港に降り立つと《橋本力先生勝村淳先生歓迎》ののぼりが出迎えてくれた。

 そして連れて行かれたのがゴールデン・ハーヴェスト映画で撮影中の『ドラゴン怒りの鉄拳』のセット。橋本力さんは日本道場の鈴木館長役、勝村淳さんはそのボディガード役に。当然悪役です!ほとんどが日本庭園の見える道場の書斎部屋、橋本力さんの斜め後ろに立っておられる勝村淳さんは台詞が無くて常に睨みを利かせてます。この必ず「斜め後ろのカメラに映る範囲内」という辺りがY's取材班さんみたいで感心してしまいます。

 でも、勝村淳さんて、どことなく私の戸塚スタジオの友人ダンサーF田さんに似ていなくもない?
 いや、似ている!

つづく

天野 俊哉



Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.