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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2281 アートを鑑賞してきました(2024年8月)
 こんにちは。Y's取材班です。
 みなとみらいギャラリーで開催された第8回昼食同好会グループ展「よこしま展」を鑑賞してきました。
 意味深いメッセージが隠された展示内容に感服した前回の「にぎりつぶす展」に続く一年ぶりの展示会だけに、タイトルからして「(いい意味で)ナニやら“よこしま”な企みがあるんじゃないか?」と、いやが上にも期待と妄想が膨らみます。
 会場は今回も外光が遮断された照明効果バツグンのギャラリーB。スポットライトに照らされた壁のよこしま作品を観ながらスロープを進んで行くと、横綱の土俵入りよろしく露払いと太刀持ちに「横縞」を従えた「邪」の書がドドーンと迎えてくれました。
 中に進むと、ギョギョッ!会のみなさんが水族館でスケッチされた縞模様のお魚さんの群れが壁一面に(イジワルを言うと“よこしま”じゃなくて「縦縞」ですが)。
 立体作品を鑑賞しつつ奥に進むと、ルパン三世の愛車としても有名なイタリア車フィアット500をフィーチャーした映像作品が映し出されていました。
 必ずしも“よこしま”を連想するような風景ばかりを走っている訳でもないので「どういうオチがあるんだろう?」と思いながらしつこく観ていたら、最後に 「まっすぐ、思い通りにいかなくて、もどかしい。そんな、よこに動く線のくりかえしがよこしまになる」とメッセージが表示されました。あっ、コレってもしかしたら擬人化?なるほど、意味深い。
 そして立派に装丁された書です。作家さんにお話を伺うと、芥川龍之介の作品がお好きだそうで、前回の『奉教人の死』に続いて今回は、1920年(大正9年)に発表された短編小説『魔術』の一説とのことでした。
 どのような“よこしま”が描写されているのかを知るべく後日に『魔術』を読んでみると、我欲を捨てることを条件に魔術を習得しようとする主人公が、最後の最後で我欲を捨て切れずに「邪」な心が働いて、夢の世界から現実に引き戻されてしまう、という何ともキテレツなお話でした。なるほど、奥深い。
 今回もすばらしい表現力に感服。“にぎりつぶす”ステッカーまでくださり、ありがとうございました。
 来夏の展示会に向けて早くも企画中とのことで、次回も楽しみにしています。

Y's取材班



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