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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2262 宝塚歌劇 柚香光さん月城かなとさんサヨナラ公演コラムにかえて
 5月から6月にかけて色々楽しい事がありすぎて宝塚歌劇の観劇コラムをすっかり忘れておりました。気付いた頃にはどんなお芝居だったか?どんなショー場面だったか記憶にうっすらでコラムにならない。

《柚香光さん》
 花組トップスターの柚香光さんのサヨナラ公演『アルカンシェル』は小池修一郎作・演出の堂々一本立てでとても風格のある、それでいて重くならない素敵な作品でした。
 実はこの作品を観る直前に宝塚スカイステージで放送された柚香さんのプライベート話が爆笑もんすぎてずっと引きずっております。鳳蘭さん以来の華やかな風貌の柚香さんですが、実は5人兄弟の真ん中で上の2人と下の2人が男子!ご家族の紅一点という存在なのでお姫様の様に育ってきた?と思いきやいつも5人兄弟で遊びまくっていたそうな。
 中でも笑ったのが柚香さん達の子供時代、5人が自宅の階段の中段辺りから床目がけて順番に飛び降りて遊んでいたら床が抜けてしまったエピソードでした。お母様手作りのコロッケやハンバーグが大好きだったとか。なんか楽しそうな、宝塚とは全く縁の無い育ち方をされたのですね。

 蘭寿とむさん明日海りおさんトップ時代のここ10年の花組と言えば瀬戸かずやさん、柚香光さん、水美まいとさんらダンスの上手い男役さんがズラリならんで踊る姿が見応えありました。今後、何となく花組公演から足が遠のいてしまいそうで心配です。

《月城かなとさん》
 一方、月組トップスターの月城かなとさんはこちらも宝塚のベテラン、正塚晴彦作・演出のお芝居『Eternal Voice 消え残る想い』と中村一徳作・演出のショー『Grande TAKARAZUKA110!』が共にとても安定した作品でした。

 月城かなとさんに注目したのは今からちょうど10年前の2014年、雪組公演『前田慶次』という日本物のお芝居でした。月城さんは父親と仇討ちの旅をする親子を演じていました。最後は父親を殺されてしまう不幸な役でしたが控えめな演技が魅力でした。このお芝居が終わり、場内が明るくなった途端「あのキレイな男役さんは誰?」とあちらこちらの席で仲間同士で声が上がったのです。私も直ぐにプログラムを開いて役名からこのキレイな男役さん、月城かなとさんを確認しました。
 やがてショーで銀矯にトリオで登場したキラキラ笑顔の月城さんに大きな拍手が起こったのです。正にスター誕生の瞬間でした。ちなみに月城さんはこのお芝居の新人公演の主役を演じていたそうですのでまだ研7以下だったのです。

 月城かなとさんと相手役の海乃美月さんは5組のうちで1番大人っぽいコンビでした。お2人がトップをつとめた期間のショーは一風変わった雰囲気の作品が多かったのですが、スイング・ジャズを取り上げたオーソドックスな『FULL SWING!』(コラムVol.1953)でのお2人のデュエットがムードあって大好きでした。

 宝塚退団後の皆様のご活躍を期待致します。

天野 俊哉



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