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Vol.226 ドリス・デイ主演のミュージカル映画DVD発売
 往年のハリウッド映画の発売を続けているジュネス企画から、ドリス・デイのミュージカルが3本まとめて3月25日に発売されます。「オン・ムーンライト・ベイ」(1951)、「パリの4月」(1952)、「バイ・ザ・ライト・オブ・ザ・シルバリー・ムーン」(1953)、いずれも日本劇場未公開作品です。
 「オン・ムーライト・ベイ」と「バイ・ザ・ライト〜」は、いずれも歌手のゴードン・マクレエと共演した、20世紀初頭を舞台にしたアメリカの懐メロ映画です。今回のコラムでは、ドリスがタップ・ダンサーでありコメディアンのレイ・ボルジャーと共演した「パリの4月」を取り上げます。ちなみに、R.ボルジャーに関しては、当コラムVol.102で紹介済みです。
 「パリの4月」は、日本語吹き替えのカット版が何度かテレビ放映されており、その度、ついつい観てしまう楽しいミュージカル・コメディーです。歌は、ドリスのバラードよりも、フランス人歌手クロード・ドーファンの、ちょっぴりモーリス・シュバリエっぽいシャンソンの方が魅力的です。ダンス・ナンバーは、R.ボルジャーのタップ・ソロ2曲が最高!! 
 R.ボルジャーが、ホワイトハウスで歴代大統領2人(R.ボルジャーの変装)とトリオで踊るナンバーが楽しいです。近年このような心地よいタップって無くなったな、と思わせる、軽妙で大人の味。もうひとつはツルツルのテーブルの上で、すべりながら踊るコミカルでスピーディーなタップ。主役のドリスが完全に食われてしまいました。
 「パリの4月」が日本未公開に終わったのは、戦後の日本でR.ボルジャーがそれほど有名でなかったことがその理由でしょう。さらに、そのR.ボルジャーと若いドリスのラブシーンがちっともロマンティックでなく、むしろ奇妙とさえ言えること、また、ドリスと対等に歌える男性歌手(例えばゴードン・マクレエやハワード・キール)が出演していなかったことも、日本に来なかった一因ではないでしょうか。

天野 俊哉






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