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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2165 ジーン・ケリーの映画デビュー作遂にDVD発売
 ミュージカル映画の大スターでタップダンサーのジーン・ケリーの映画デビュー作が日本語字幕入りでDVD発売されます。今どきこんな事で大騒ぎしているのは日本中で私ただ一人に違いありません。さらに、ミュージカル映画ではない古いハリウッド映画の10枚組なのでこのセットが割高に感じる方は多いはず。

『僕と彼女のために』(1942年MGM映画)
 コラムVol.2137で取り上げたMGMミュージカル『リトル・ネリー・ケリー』(1940)のコンビ、ジュディ・ガーランドとジョージ・マーフィーの為に企画されましたが、製作直前にプロデューサーのアーサー・フリードがジョージ・マーフィーの役をブロードウェイの新進スターのジーン・ケリーにチェンジしてしまいました。

 第一次大戦を背景にした80年前の白黒画面のミュージカル映画は確かに地味ですがジュディ・ガーランドとジーン・ケリーのコンビは今見てもフレッシュです。堂々の主演女優であるジュディ・ガーランドは歌にタップに大活躍です。タップはジョージ・マーフィーと1曲、ジーン・ケリーと2曲披露します。本当はフィナーレに素敵な衣裳を着た主演トリオのナンバーがありましたが、アメリカ国内での試写会の後にカットされてしまいました。今日残されているのはジュディとジーンの軽いラブシーンのみです。

 ジュディがジーン・ケリーとのデュエット・ナンバーで着た黒のベルベットのパンツの衣裳を『1995年のナショナル・タップ・デー』でパクりました。映画で着用していたのは女性だけでしたが衣裳を担当された方は器用に男性版の衣裳もデザインしてくださったのです。

 11月11日発売のこのDVD BOXには他にも注目作品が二つありますのでそちらにも触れておきますね。

『ダニー・ケイの天国と地獄』(1945年サミュエル・ゴールドウィン映画)
 アメリカのショービジネスきっての天才エンタテイナー、ダニー・ケイ初期の傑作ミュージカル・コメディ映画。ダンサーのヴェラ・エレンがバレーのトーシューズの爪先にタップスを付けて細かいリズムを刻む凄いアクロバットを見せるタップ・ナンバーがあります。

『ジョルスン物語』(1947年コロムビア映画)
 カラー画面が美しい歌手アル・ジョルスンの伝記映画。歌を中心としたミュージカル・ナンバー以上にアルフレッド・E・グリーン監督のドラマの部分の演出が優れていて、記憶に残る場面の多い作品になっています。
 タップダンサーのルビー・キーラーはジョルスンの三人目の奥様です。

天野 俊哉



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