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Vol.1007 ルビー・キーラー/タップ・ダンサー
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「ミュージカル映画特集−ジャズで踊って」に関連する人物を取り上げる何の役にも立たないムダなコラムです。
「四十二番街」
「ゴールド・ディガーズ」
「フットライト・パレード」
今回シネマ・ヴェーラにて上映される女性タップ・ダンサーのルビー・キーラー主演作品です。そして全てバズビー・バークレー監督作品です。
1933年に「四十二番街」で映画デビュー、タクシーの屋根で踊るタップの振付けはルビー自身です。
多くのタップ・ダンサー同様、彼女も自分で振付しなければならず苦労したそうです。ソロ・ナンバーはいささかワン・パターンでしたが、「フットライト・パレード」でのジェームス・キャグニーとのデュエットでは、キャグニーのエキセントリックなスタイルの振付がチャイナ服姿の彼女ともマッチして面白い味を出しています。
松本晋一さんのコレクションには、ルビーがクラシック曲でタップを踏むポール・ドレイパーと共演した映画「コリーン」や、リー・ディクソンという長身のタップダンサーと巨大なタイプライターの上でステップを踏みまくる凄いナンバーの映画「Ready、Willing and Able」があり観せて頂きました。どちらも非常に複雑なタップなのにルビーさん結構器用にこなしておりお見事でしたよ。
ルビーは若い頃、アル・ジョルスンという歌手と結婚していましたが後年離婚。
1946年にアルの伝記映画「ジョルスン物語」が製作されましたが、ルビー・キーラーの名前は使われず、何故かジュリー・ベンソンになっておりました。ちなみにジュリー・ベンソン役を演じた女優イヴリン・キースは、バンド・リーダーのアーティ・ショウ(セカンド・コーラス)夫人だった人です。
まあまあって感じですね。
写真
・とってもキュートなルビー・キーラー
・「フットライト・パレード」の“Shanghai Lil”でキャグニーと
・キャグニーの膝の上でアゴクイされるルビー
その様子を専用ディレクターチェアに座って入念にチェックするバズビー・バークレー監督
天野 俊哉
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