|
|
| | |
|
|
|
|
| | |
|
Vol.2145 オルガン・1ドルコンサートを鑑賞してきました
|
|
こんにちは。Y's取材班です。
横浜みなとみらいホールで開催された第241回オルガン・1ドルコンサート「ルーシーよ、踊れ!」を鑑賞してきました。
“ルーシー”と聞いて「ルーシー・ショー」を連想された方は天野先生や私と同年代と思われますが、ここでの“ルーシー”とはルシル・ボールのことではなくて、同ホールの大ホール舞台正面に設置されているアメリカ製パイプオルガンの愛称です。
正面に見えているパイプの奥に木製や金属製のパイプが4層に全部で4,632本並んでいて、設計から整音、完成までに7年を要したそうです。凄いですね。
このパイプオルガンの輝くような明るい音色にちなんで「光」という意味のラテン語“lux”に由来した“Lucy”という愛称が付けられたそうです。
装飾には港横浜にちなんでカモメが彫刻されていたり建具のような格子が組み込まれたりして、ルーシーという名前の割に“和”を感じさせてくれます。もしかしたら「光」にちなんだ愛称も“光子さん”とか“ヒカルちゃん”みたいな和名も候補に挙がったのかもしれません。
さて、ルーシーの知ったか説明や冗談はこのくらいにして、「オルガン・1ドルコンサート」は1998年のホール開館以来親しまれてきた平日のお昼30分の名物プログラムで、鑑賞料金はその名のとおり1ドル(または100円)です。たった1ドルであの素晴らしいパイプオルガンの演奏、音色が聴けるなんて超コスパが高いですね。
241回目の今回は、国際的な輝かしい学歴と受賞歴、経歴をお持ちで、現在は新宿文化センター専属を始め、国内外の多方面でご活躍されているオルガニストの高橋博子さんがルーシーを“踊るように奏でる”ということで期待が高まります。仕事を早々に抜け出して会場入りし、最前列のセンターに着席しました。
ルーシーにはこれまで何度もお目にかかっているんですが、音色を聴かせてもらうのは今回が初めてです。
2ベルの銅鑼の後、舞台下手から登場されたホールオルガニスト近藤岳さんのご紹介により割れんばかりの拍手の中、上階の鍵盤フロア下手から高橋博子さんが登場されました。白地に緑柄のブラウスとライトグリーンのパンツのコーディネートが素敵です。ごあいさつの中でルーシーのことを“彼女”とパートナーのように親しみを込めて紹介されているのが印象的でした。
曲目は
・ファンファーレと行列/チャップマン
・みんな踊れ!/ハンプトン
・ガヴォット ト短調/デシエ
・枯葉/コズマ(塚山エリコ編曲)
・天使のワルツ/ブレ
・舞踏トッカータ/ハイラー
・退堂曲 変ホ長調/ルフェビュル=ヴェリ
の全7曲。
さあ、高橋さんが着席された静寂の後、演奏が始まりました。おお!さすが1年をかけて整音作業されただけあって、大音量なのに柔らかく包み込まれるような音響は心地好くて、油断すると寝てしまいそうです(一席空けた隣の人は寝ていました)。
両手両足(低音域は脚鍵盤で演奏)を駆使して踊るように演奏する高橋さんの小さな後ろ姿と巨大なルーシーの組み合わせは視覚的にも大いに楽しませてくれました。
日本で初めてパイプオルガンが建造された街、横浜にふさわしい“彼女たち”の素敵なコンサートでした。
次回の1ドルコンサートは11月22日(水)にオルガニスト小島弥寧子さんの演奏で開催される予定です。ご興味のある方はぜひ。
Y's取材班
|
|
|
|
|
|
| | |
|
|
|