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Vol.203 ハリウッド最後の二枚目スター、トニー・カーティス追悼
 1950年代のハリウッドで、「元俳優夫婦エディ・フィッシャー&デビー・レイノルズ ⇒ 娘も女優キャリー・フィッシャー」という家族構成と同じなのが、「トニー・カーティス&ジャネット・リー ⇒ ジェイミー・リー・カーティス」。そのトニー・カーティスも9月末に85歳で亡くなりました。ジャネットはすでにこのコラムVol.158で取り上げていますので、ご一読ください。
 トニーはアメリカでも日本でも、今の時代では人気の出ないタイプのいわゆる「甘い二枚目」で、かなり濃い顔です。1950年代前半はユニヴァーサル映画の専属スターだったので、ミュージカルへの出演もあり、タップの名手ジーン・ネルソンとの共演作「So This is Paris」では歌ったり踊ったりしていました。その後、良いタイミングで独立プロに参加したことで、代表作と呼べる良いドラマと出会います。バート・ランカスターとの「空中ぶらんこ」(1956)、シドニー・ポワティエとの「手錠のままの脱獄」(1958)、マリリン・モンローとの「お熱いのがお好き」(1959)、ケイリー・グラントとの「ペディコート作戦」(1959)など、他にもまだまだあり、1970年代まで現役のスターでした。
 二枚目トニーは女優さんとのラブシーンはもちろん魅力的だったのですが、その後のアル・パチーノやジョニー・デップのように、男優との共演でさらに良い味を出していた人です。ただ、どれか1本選べと言われたら、トニーとジャネットが夫婦共演した「魔術の恋」(1953)をあげたいです。私が毎日、テレビで映画を観ていた学生時代、アメリカ映画はすべて日本人による吹き替えで、トニーの声は広川太一郎さんの担当でした。広川さんの声がトニーの甘いマスクとぴったりだったので、ちょっぴりハスキーなトニーの本当の声には、逆に馴染めずにいます。マイ・シアターでのトニー・カーティス追悼上映会は、ぜひとも吹き替え版で観たいと思っています。

天野 俊哉

写真 上から
若かりし頃のトニー
「魔術の恋」のトニー&ジャネット
 〃
「お熱いのがお好き」のトニー&ジャック・レモン
 〃
晩年のトニー












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