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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2027 祝!創刊44周年
 こんにちは。Y's取材班です。
 創刊以来、愛読している月刊『カー・アンド・ドライバー』が、この11月に創刊44周年を迎えました。おめでとうございます。
 高2のある日の昼休み、同じクラスでサッカー部の青木クンが見慣れないクルマ雑誌を読んでいたのでちょっと見せてもらうと、私が読んでいた『ホリデーオート』とは全く違う誌面作りが興味深かったので、お互いの雑誌を貸し合って、っていうか無理矢理借りて帰りました。
 当時のクルマ雑誌は、週刊『プレイボーイ』や『平凡パンチ』などの男性雑誌のような誌面作りの気軽なものと、欧州的な空気感の専門誌の両極しかありませんでしたが、『カー・アンド・ドライバー』はそのどちらにも属さない、アメリカンカルチャー的な雰囲気が漂う誌面作りがとても新鮮でした。それもそのはずで、同誌はアメリカで発行部数No.1のカーマガジン『CAR and DRIVER』の日本版でした。最新号の記事によると「アメリカの香りがプンプンする、明るくスタイリッシュで誰もが親しめるものにしたいという構想の下に創刊された」そうなので、当時の印象は的外れじゃなかったようです。記事の掘り下げ具合も浅からず深からず丁度良くて、クルマ好きのナウいヤングにドンピシャ。すっかり気に入ったので愛読誌に加えることにしました。
 翌日、青木クンに返そうと『カードラ』をカバンから出したら「うわっ!」弁当から出た汁が染み付いていました。もちろん弁償です。謝りながら本代を払おうとしたら「本で返してくれ」と言うので、買いに行ったらどこも売り切れで、結局出版社から直接取り寄せて時間も費用も掛かってしまいました。苦い思い出、っていうか、染み付いたのが生姜焼きの汁だったので“甘じょっぱい思い出”が正しいかもしれません。
 最近の若者のクルマ離れに伴うクルマ雑誌全般の発行部数も落ち込んでいるようで、『ホリデーオート』然り多くの雑誌が休刊やウェブマガジン化してしまいました。クルマが飛ぶように売れたバブル期は隔週刊になり840号を発刊してきた『カー・アンド・ドライバー』も出版社が変わったり、価格も頻繁に改定されて創刊時の3倍以上になりました。販売は今のところ紙面版と電子版の二本立てですが、なんとか紙面版を続けてほしいです。ガラケーなので電子版だけになると手軽に読めなくなってしまうんです。どうでもいいですよね。

Y's取材班



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