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Vol.2010 失礼な貼り紙 その正体とは
 こんにちは。Y's取材班です。
 「あっ、また挟まってる」。仕事の行き帰りやプリンとの散歩で毎日のように自分のクルマの駐車場の前を通るんですが、最近しょっちゅう車買取チラシがワイパーに挟まっているんです。それも毎回違うチラシで、しかも同じ通りの他のクルマには無くて自分のクルマだけに。確かに雑草に埋もれた古ぼけたクルマが1台だけポツンと置いてあったら「要らないのかな」と思われてしまうかもしれません。でも有効期限内の車検シールは貼ってあるし窓もキレイだし、タイヤにもちゃんと空気が入っているところを見れば、放置車や廃車じゃないことぐらい“本当のプロ”なら分かりそうなもんです。今回もカチンと来ながら外したチラシを見ると、なになにィ?
「大変失礼かと思いますが、勝手な貼り紙をお許し下さい」と冒頭に書いてあります。確かに失礼だけどヤケに腰が低いじゃないか。
 買い取るクルマの状態について書いてあるのでチェックしてみたら
・エンジンのかからない車 → かかる
・動かない車 → 「エンジンのかからない車」との違いが
 よく分からないけど動く
・倉庫代わりになっている車 → なってない
・すごく古い車 → 確かに古い
 (昭和62年1987年式の35年落ち)
・社内にゴミOK! → ゴミZERO!
 「すごく古い車」しか当てはまりません。放置車でも廃車でもないです。
 今回のチラシには古物商許可番号が書いてあるので、もしかしたら私の愛車を“ただの古い車”じゃなくて“価値のある旧車”として見てくれているのかもしれません。
 確認のためチラシに記されている許可番号を所轄公安委員会の古物商届出業者一覧に照合してみたら(虚偽とは限りませんが)該当する番号が無い。ウェブサイトも無いし、書かれている住所をGoogleストリートビューで見たら、畑だ。
 日本車は壊れにくいので、そこそこ古いクルマでも世界中で引っ張りダコなんです。その中には盗難車も相当数含まれているらしく、むしろ古いクルマの方が「防犯が甘くて盗み易い」と窃盗団に狙われる可能性が高いとも言えそうで、私のクルマにだけチラシが貼られる理由の一つも、どうやらそこにありそうです。
 豪雨被害の影響などで中古車のニーズがより高まっている昨今、今回のチラシを含めて必ずしも全ての買取チラシがあやしいとは限りませんが、いずれにしてもチラシをそのまま放置しておくと窃盗団の“盗み易い目印”になってしまうので、もし貴方の愛車に買取チラシが貼られたら即座に剥がすことをオススメします。駐車場が離れていて「週一くらいしか乗らない」ような場合でも、チラシが貼られていないかどうかを頻繁に確認しに行かれることをオススメします。タイヤホイールやナンバープレートなどの盗難も多発しているようなのでくれぐれもご注意ください。
 まったく物騒な世の中です。ちなみに私は鳥フン対策後もそこそこ古い先生のクルマに異状がないか、日々チェックしに行かされています。ちょっとメンドクサイですけど盗まれるよりはマシです。
 万一私の愛車が盗難に遭い、盗んだヤツが走行距離を見て「9万キロか。けっこう走ってるな」と思ったらそれは違います。十万桁までメーターが無いので実際は29万キロなんです。
 どうでもいいですよね。

Y's取材班



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