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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1946 ジョージ・チャキリス自叙伝
 皆さまはスティーブン・スピルバーグ監督の『ウエストサイド・ストーリー』もうご覧になりましたか?昨年末、1961年のオリジナル『ウエストサイド物語』でベルナルドを演じたジョージ・チャキリスの自叙伝『わたしのウエストサイド物語』(双葉社)が発売されました。現在90歳でなおも素敵なチャキリスが一気に書き上げたアメリカのショービジネスのエピソード満載の自叙伝です。あまりにも貴重でエキサイティングな内容ゆえ、中々ページが進まず何度も読み返してしまうので未だに読み終わっておりません。掲載されてるポートレートや映画のスチル写真を何時間も眺めてしまう。
 ハリウッド・ミュージカル黄金期の1950年代にガワー・チャンピオンと『ギブ・ア・ガール・ア・ブレイク』で、マリリン・モンローと『紳士は金髪がお好き』で、ローズマリー・クルーニーと『ホワイト・クリスマス』で共演、というよりバック・ダンサーをつとめたエピソードから、舞台の『ウエストサイド物語』でチタ・リヴェラと共演していたエピソード、そして名作『ウエストサイド物語』『ロシュフォールの恋人たち』のエピソードもチャキリスにかかると愛情たっぷりです。ロバート・オルトン、ジャック・コール、ボブ・フォッシー、ジーン・ケリー、ガワー・チャンピオン、ジェローム・ロビンスなんてアメリカの伝説の振付師の名前がチャキリスのみが知るエピソードと共にたっぷり登場するのですよ。ミュージカル・ファン及びダンス・ファンの皆さまに、絶対にオススメします。
 今から10年ほど前に親日家のチャキリスが南越谷の映画館でトークショーを行いました。私の生徒Mさんがその様子をコラム『ジョージ・チャキリスin南越谷』にしてくれましたのでそちらもぜひご一読下さいね。

天野 俊哉



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