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Vol.1915 もうすぐ生誕100年ドロシー・マローン〜深夜映画劇場の女王
 私が映画ファンになった1970年代、テレビで放映される外国映画のほとんどが日本語吹き替えのカット版でした。親が寝静まった11時すぎからが私のテレビ独占タイム、大人向けエロいバラエティの幾つかが終わり、午前1時すぎからが始まるのが『深夜映画劇場』でした。映画の間に流れるコマーシャルは今では絶対に考えられないキャバレー、ラブホテル、歌舞伎町のステーキ屋、銀座の中古レコード店等々。まともだったのが吉野家の牛丼位のものでした。でも懐かしいね。

 さて、1925年に生まれたハリウッド映画女優のドロシー・マローンは、私の中ではそんな深夜映画劇場の女王でした。
 代表作が『風と共に散る』。
 名作『風と共に去りぬ』じゃなくて。
 何度も何度も放映されるのですが、その度に観てしまうのでした。今ではDVDまで持ってます!ドロシーはこの作品でアカデミー助演女優賞を受賞してしまったのです。夜の街を物凄いスピードで走り抜けるスポーツ・カーのオープニングが画面に映し出されると主要キャストの1人として現れる下着姿のドロシー。映画デビューして10年目の快挙でした。

 ドロシーは、1946年からの20代前半をワーナー映画の専属女優として過ごしました。

『夜も昼も』(1946)
 名優ケイリー・グラントが音楽家コール・ポーターを演じた音楽伝記映画の超大作で、ドロシーはコール・ポーターの従妹役を。出番は少ないものの名曲“イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト”を歌う場面もあるのは貴重です。

『三つ数えろ』(1946)
 こちらも名優ハンフリー・ボガートが私立探偵フィリップ・マーローものの犯罪映画の名作。ドロシーはメガネをかけてお色気ゼロの書店員として地味に登場するもあっという間に大変身!ハワード・ホークス監督の名演出に違いありません。

『トゥー・ガイズ・フロム・テキサス』(1948)
 ワーナー映画のコメディ・チームのデニス・モーガン&ジャック・カースン主演シリーズのひとつ。せっかくジョーン・レスリーやドリス・デイのポジションを獲得したのですが、スター性が全く感じられなかった?

『ワン・サンデー・アフタヌーン』(1948)
 1941年にジェームズ・キャグニーが主演して大ヒットした『いちごブロンド』のカラー再映画化。ドロシーはオリビア・デ・ハヴィランドが演じたデニス・モーガン演じる主人公の優しい奥さん役でした。

『死の谷』(1949)
 こちらも1941年にハンフリー・ボガートが主演した『ハイ・シエラ』を西部劇として再映画化。主演はジョエル・マクリーとヴァージニア・メイヨ。ドロシーはジョーン・レスリーが演じた性格の悪い娘の役でした。が、テレビの深夜劇場で放映された時、ドロシーの場面はほとんどカットされてました。

 1950年代に入り映画会社の専属でない自由な身になり、髪の色をブロンドに染めてからドロシーが光り出しました。

『底抜けびっくり仰天』(1953)
 1950年代のアメリカで最も人気の高かったコメディ・チーム、ディーン・マーティン&ジェリー・ルイスの傑作コメディ。ドロシーはギャングのボスの女、彼女のせいで次々と男達が死体に!ハンサムなディーンも誘惑されてしまいます。白黒画面では勿体ない位ドロシーがキラキラしてます。

『画家とモデル』(1955)
 ディーン・マーティン&ジェリー・ルイスのお金をかけたコメディ大作。ドロシーは新人シャーリー・マクレーンと共にヒロインを。華やかなイメージのドロシーですが、あまり良い場面はありませんでした。

『ヤング・アット・ハート』(1955)
 アメリカを代表するポピュラー歌手のドリス・デイとフランク・シナトラが主演したミュージカル映画。なのですが、何故詰まらなくなってしまったのか?ただ、このコラムの為に30年ぶりに観直したところ、シナトラが煙草をくわえてピアノを弾きながら“サムワン・ウワッチ・オーバー・ミー”等バラードを歌うナイトクラブの場面がどれも味があって感心してしまいました。ドロシーはドリス・デイの妹役でチョイ役ですが、演技がしっかりしているのでドラマの部分の抑えになりました。

『風と共に散る』(1955)
 近年、名監督として再評価されてしまった迷監督のダグラス・サークがドロシーを開花させました。現在、You Tubeではドロシーがアカデミー助演女優賞を受賞して感謝を述べる映像を観ることが出来ます。司会のジェリー・ルイス、前年のアカデミー助演男優賞ジャック・レモンの紹介で登場したドロシーは彼女がお世話になった人達の名前を延々と述べ続けるので、「時間オーバーだよ」とジャック・レモンに腕時計を差し出されてしまいます。

『翼に賭ける命』(1957)
 『風と共に散る』のダグラス・サーク監督、主演のロック・ハドソン、ロバート・スタックとの2作目です。白黒映画ながら完成度はこちらのが高いのでは?
 低音ヴォイスのロック・ハドソンとドロシーが夜中に静かに語り合う場面が最高に魅力的で、こんなところがダグラス・サーク監督の実力なのかな、と思いました。

『最後の航海』(1960)
 あまり知られていないタイタニック沈没映画のひとつ。ロバート・スタックとのコンビネーションの良さが光りました。
 かなり昔にテレビで観たきりですが、最初に観たドロシー・マローンの映画です。

 私が10代の時にテレビの深夜劇場で観たドロシーの作品はロナルド・レーガン(後年のアメリカ合衆国大統領)と共演したどうしようも無い西部劇などまだまだ沢山ありますが、今回はDVDで再チェック出来る作品に絞りました。
 ドロシーが2018年1月に亡くなった時に追悼コラムを書きましたので(ほとんど同じはずですが)そちらも合わせてご一読くださいね。

天野 俊哉



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