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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1910 海斗レイさんミュージカル&レヴュー出演(2021年11月)
 思えば昨年の今頃、コラムVol.1755で女性ばかりのネオ・クリスタルというグループのCDを取り上げましたが遂にこのクリスタルの公演を観る機会を得ました。もちろんSKDスタス公演にレギュラー出演の若手男役スターの海斗レイさんも出演しています。場所は『2013年の東京リズム劇場』で私たちも出演した事のある日本橋公会堂。TRBタップダンス・スタジオが発表会で使う会場、さらには同じ建物内に役所があるので、父が亡くなった時に中央区の戸籍をもらいに来たこともあり何かとご縁があります。

 さて観劇当日は午前中岩本町のスタジオで仕事を終えてのんびりランチ。私には「岩本町から日本橋公会堂まで数分で着ける」という悪い思い込みがあり、この日も歩き出したのが開演30分前、つまり開場時間ね。かなり迷いながら建物に辿り着いたのが開演10分前。ぜんぜん遠いじゃん!いざ到着するも中々エレベーターが来ないので4階まで階段を駆け上がりました。凄い汗をかきました。入り口で袋に入ったプログラム、各種フライヤーを頂いたのですが、最後に白いフェース・タオルが入っているのにびっくり。早速汗ばんだ額をふかせて頂きました!グッドタイミング!ありがとうございます。

 15周年を迎える今回のクリスタル公演は平川和代さんをリーダーとした男役12名女役9名の総勢21名。レヴューの世界に欠かせない豪華な衣裳も衣裳プロデューサーという方を招いているそうです。独特なグループの雰囲気を伝えようとフライヤーのデザインにも力がはいっていますね。そして協力としてTRBタップダンススタジオ穴田英明さんのお名前もありました。
 ワクワクさせてくれます。

第一部オリジナル・ミュージカル
『アマビエ・クリスタル』

 平川和代さん作・演出のオリジナル作品。
 コロナと人類の戦いを描いた作品、せり上がるコロナのグループが黒のカッコ良い衣裳、人類のグループが歴史劇に出て来るようなひらひらした衣裳。悔しいけどコロナの方が決まってる!振付も悪の雰囲気をよく醸し出している。日本橋公会堂も舞台にセリがあるなんて!そして人類の味方がアマビエさま、平川和代さんがまるで引田天功さんみたいなゴージャスな衣裳を着て歌う。紅白歌合戦が近いなぁ、なんて。20分の歌と踊りだけのお芝居でしたがちょうど良いサイズでした。たった1つ気になったのがハンドマイクでした。
 一度緞帳が下りるもお囃子が続く。しばらくして再び緞帳が上がると出演者全員が舞台上に。
『口上』
 リーダーの平川和代さんが上手いおしゃべりとメンバー紹介を、前日にギックリ腰をおやりになったとかでキツそう。そこを除けば中々良く構成されていた口上でした。

第二部SONG&DANCE REVUE『HIKARI』
 約50分のレヴューはタンゴの音楽以外の多くがオリジナルの様で手話を交えたり、心のこもった歌詞が印象的でした。
 レヴューではやはり男役がずらーっと並ぶ姿が素敵ですね。最近SKDスタス公演に男役が少ないのが気になるので尚更です。両方に出演している奈央海ゆうさん、海斗レイさんもまだ若いのでベテラン男役の中に入る方がイキイキしているように見えるのは私だけでしょうか?奈央海ゆうさんは4人の娘役に囲まれる軽いダンスの場面で彼女のおっとりした良さが出ていました。対する海斗レイさんは久々の後列ポジションでしたが思い切りキザッれて羽を伸ばせたのでは。男役がマイク片手に一言ずつキザなセリフを言う場面が宝塚にも無い面白い演出でした。

 男役の充実したクリスタルでしたが、娘役に関してはメインの女役さんが見当たらないのとまわりが若すぎた?特に赤のビキニの様な衣裳で5人がセクシーに踊る場面がまるで頂けない。振付以前の問題かも知れませんが。こちらはSKDスタスの舞台だと伝統なのか何なのか分かりませんが踊りの中にゾクッとする瞬間が必ず存在するのですね。一度皆さんで仕草等を盗んでみても良いのでは?

 さて、マイクを持った平川和代さんが登場して“クリスタルのテーマ”を歌う解説を始めたのです。平川さんは入り口で配布した袋に入ったプログラム、各種フライヤーに続いて平川さんは例の私が額の汗をふいてしまったフェース・タオルにふれ、これがクリスタルのテーマの振付に使う小道具だと説明をされました。
 ヤバい!
 仕方ないので汗臭いフェースタオルを振りまわす羽目に、それでもキャストの皆さんと一緒に盛り上がれました?
 カーテンコールでは大きな羽根を付けてせり上がったリーダー平川和代さん、何と言っても魅力的な方なのに驚いてしまう。おしゃべりの楽しさは天性のものかも。ギックリ腰ネタをフィナーレでもう一度持ち出すので悪いとは思いましたが笑ってしまいました。手話を使っての全員の挨拶も気が利いていました。カーテンコールで上から降ってくる紙吹雪の量が物凄いのがまたまた笑えました!

 帰りに近くのロイヤルパーク・ホテルに寄ると広い1階ロビーを使って本物の結婚式をやっていてその場にいるほとんどの人が眺めていました。こういうライブ感覚の式もあるなんて!最近結婚式にはとんと縁が無くなってしまったのでチャンスとばかりカフェでコーヒーを飲みながら眺めてしまいました。

 楽しい一日でした。

天野 俊哉



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