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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1755 レヴューの若手男役、海斗レイさんCDデビュー
 先日私が毎週お世話になっているダンス・スタジオのCDラックに1枚のCDが飾られていました。
 可愛いらしい女の子がズラッと12人。
 華やかっ!
《ネオ・クリスタル》
 宝塚をイメージした舞台やSKDスタスのレヴューに出演されている主に男役さんのグループですかね。
 センターに写ってる男役の方は戸津晃子(Akkin)さんに似ているなぁ〜、こっちの人は宝塚星組の愛月ひかるさんに似ているなぁ〜、一応順々に眺めてゆくと下の列に見た顔が!
 そう、小学生の頃から10年近くタップに通ってくれていたGSさん。かつて、銀座博品館劇場での『タップダンス・フェスティバル2006年』にY'sメンバーの一員として参加してくれた事もあります(関連コラムVol.38)。数年前、吉田ひかるさん達の『TAP DO公演』に出演されていたのですが、2年前から浅草夢まち劇場の『SKDスタス公演』のフレッシュな男役さんとしてデビューしたのです。1年後にはキザり方も絵になってきました。
 現在は彼女そっくりの綺麗なお母様がタップのクラスに通ってくれているのですよ。

 9月11日に発売されたというこのCDがこちらのダンススタジオで販売されているとの事。何かのご縁なので、GYさんのクラスの皆さんに、GYさんには内緒でプレゼントしちゃえ、と奮発して5枚も購入しました。
 ところが、帰宅してCDを試聴しようと封を切ってライナーノートのメンバーの名前を見てびっくり。
 無い
 無い無い
 無いんですよ、GSさんの名前が。
 下の段の右から二人めの女性ってもしかして別人か?
 もう真っ青です。
 何回見直した事か。
 「もしここに写ってる女性がGSさんでなかったら?」
 最悪のケースを考え始めました。

@もしメンバーの方との握手券とかが入っていれば5回も握手が出来る!
 どこにもそれらしき券はありませんね。あのね、AKBじゃあるまいし。残念。
Aお金はいらないからって黙って返品してしまう
 置いておく。
 簡単にバレるよなぁ。
Bクラスの皆さんには写真の女性があくまでGSさんである、と嘘をつき通す!
 親族がいるんだからバレるよなぁ。
Cライナーノートには“芸名”が書いてあるんです!と適当に言い切る
 俺は高田純次じゃない。

 ここまで来て私はあることを思い出しました。少し前にタップのクラスに見えているお母様が「娘が芸名で活動する事になりました!」と。
 え、そうそう、でもどれだ?
 12人の名前を見ても思い出せない。
 仕方なくソッと聞いてみました。
 早速返事が帰ってきました。
 《海斗レイ》という芸名らしい。
 もう一度ライナーノートをチェックすると
 ありましたよ。《Rei Kaito》
 良かった!
 やっぱり間違いなくGSさんだったじゃないか!
 ホッとした私はようやくケースからCDを取りだしデッキにかける事が出来ました。
 収録されているのが“Complicated”という4分15秒の曲。「90年代ポップスを彷彿とさせるノスタルジックなミディアムバラードナンバー」とあります。テレビ・ドラマのエンディングに流れてもおかしくないような立派なつくりのドラマティックな歌なので驚きました。はたして海斗レイさんがどの部分を、どの様に歌っているのかは?判別出来ませんでしたがレヴューとか、男役を超越した作品だなと思いました。
 今年はSKDスタスも全公演が中止になりましたし、同じようにレヴュー公演も中止になったそうですが、本当ならどちらかの公演でこのCDの曲が皆さんにより歌われ、来場した観客にPR出来た事でしょう。全く方向性は変わってしまいましたが、前向きに頑張って頂きたいと思います。皆さんが出演される公演が再開されましたらぜひとも駆けつけたいと思います。

天野 俊哉



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