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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1892 大高純子先生のスタジオ発表会にうかがいました(2021/10/2)
 大高純子先生率いるJUN TAP STUDIOの18回目の定期発表会が開催されました。会場となりました渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールは、今年の春に骨髄バンクのチャリティー(コラムVol.1812)で出演したさくらホールと同じ建物の中にあります。

 かねてより『NATIONAL TAP DAY』に1993年より連続で出演され、毎回女性らしいムードのある作品を振付し続けておられる大高先生のパワーの源がどこにあるのか?私は長いこと発表会にその答えがあるのだろうと思ってました。
 さらに、26年前の新宿シアター・アプルでのNATIONALの舞台で初めてご一緒させて頂いた近藤千恵先生、大高純子先生、渡辺かずみさんの踊る姿をこの日客席から拝見出来た事も私にとっては素晴らしい経験でした。今も変わらずステップを踏まれる元気なお姿に感動しっぱなしでした。

 大高先生と先生の右腕とも言える存在の堀切千帆さんが振付された女性の生徒さんナンバーはもう直ぐにでもNATIONALの舞台に出せる位のクオリティ、特に複雑なフォーメーションの創作力とそれを軽くこなす様に見せる生徒さん達の練習量に脱帽です。また、そうしたナンバーにリード・ダンサーであったり、抑えには大高先生がライブや大舞台でメンバーとしてキャスティングされてる方を配置しているのもなるほど、でした。
 アンサンブル以外では、堀切さんが女性の方とデュエットされた“ようこそ迷宮へ!”なるナンバーの曲と振付がユニークでした。また、堀切さんが子供達のナンバーで踏ませたサイド・ステップが私的には発見でした。

 近藤千恵先生は“月下美人”というシアターダンスのデモンストレーションを踊られました。近藤先生が舞台に立たれるとまず空気が変わり、その目線の使い方や表現力豊かな動きに引き込まれてしまいます。

 逆の意味で引き込まれてしまうのが我が友人の渡辺かずみさん、せっかくの“コラボ企画”ではジャケットを肩にかけたまま下手袖で粋にポーズ、上手まで歩いて行き、再び下手に戻ってそのままフェード・アウト?
 ステップ踏まんのか!
 そのくせ生徒さんとのデュエットでは見事なまで生徒さんを活かしたステップの指導を、生徒さんも良いリズムを聴かせてくれました。
 と、見直したのに“フィナーレ”では黒い覆面を付けての登場?おいおい。

 大高純子先生は先のコラボ企画の最後に濃いパープルの素敵な衣裳で登場されサラッと、フィナーレ前では大高先生にしては珍しい曲でのタップ・ソロをじっくり見せて、聴かせてくれました。凄いのはこのソロをポーズで決めた大高先生は下手袖でハンドマイクを受け取り、客席に向かってご挨拶をされる時に全く息が上がっておられないのですね。お見事!

 なるほど大高純子先生のパワーの源の一部分がここなのですね、少しだけ分かりました!良かった!
 昨年は無観客で配信のみでの発表会だったそうですので、今年この日を迎えるまでのご苦労は計り知れません。
 大高先生、そして皆さまお疲れ様でした。素敵な発表会ありがとうございました。また来年うかがいますね。

天野 俊哉



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