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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1805 もうすぐ生誕100年デニス・ウィーバー〜警部マクロード
 1970年代はじめ、NHKテレビ土曜日の夜は『刑事コロンボ』などアメリカのテレビ・ドラマ(当時はテレビ・ムービー)の時間帯でした。そして後番組として新しいドラマ『警部マクロード』が始まりました。今回ご紹介するデニス・ウィーバーはこのマクロード役で有名なハリウッド・スターです。1924年生まれなので舞台から映画、テレビまで幅広く活躍してきたデニスですが、ハリウッド映画界ではピーター・フォークほどの認知度は無く、マクロードがアメリカでスタートした1970年、46歳でブレークした遅咲きだったのです。

《警部マクロード》
 ロス・アンジェルスを舞台にしたピーター・フォーク主演の『刑事コロンボ』が静かに進行する大人向けドラマだったのに対し、ニューヨーク市警を舞台にした『警部マクロード』はアクションありの軽快なドラマ。長身で、テンガロンハットを被り、ウェスタンルックのハンサムなマクロードを演じたデニス・ウィーバーは一躍人気者になりました。NHKで放送された時にデニスの声を担当したのが俳優の宍戸錠さん、マクロードの上司を演じたJ・D・キャノンの声を担当したのが俳優の加藤武さんという味のあるお二人でしたので、日本語吹替えで2倍も楽しめました。
 学校ではマクロードを観ているクラスメートが多くて月曜日の朝はマクロードの話題で盛り上がった記憶があります。中々再放送されないのが残念です。

《激突!》
 近年《あおり運転》が悪質な事件としてクローズアップされてますが、半世紀前の1971年に若き日のスティーブン・スピルバーグ監督があおり運転の恐怖を扱ったテレビ・ムービーの傑作『激突!』を作りました。初めてテレビで観たのがマクロードの放送と同じく1975年2月、物凄い反響で劇場公開までされましたが、たったひとりの出演者がデニス・ウィーバーでした。最初から最後まで画面に映し出されるのが運転席に座ったデニスと彼が運転する自家用車と悪質な大型トラックのみ、本当に恐い作品でした。
 ちなみに劇場公開版の吹替えはマクロードと同じく宍戸錠さん、当時私が観たテレビ朝日版が穂積隆信さん(コラムVol.1534をご参照)、近年になって放送された日本テレビ版が元日テレアナウンサーで映画吹替え初挑戦の徳光和夫さんでした。

《何がヘレンに起こったか?》
 日本では公開されなかったデビー・レイノルズ主演のサスペンス映画で私はテレビ放映されたものを観ました。製作されたのは『激突!』と同じ1971年でデニスは主演のひとりです。我が家にはたった7分だけ映像が残っておりますので少しだけ解説を。

 時は1930年代、デビーはハリウッド映画で活躍したタップ・ダンスのスター、今は引退して町のタップ教室を開いています。お太り気味のシェリー・ウィンタースがピアノを担当しています。映画スターを目指す女の子がステップの稽古中、たまにデビー先生が踊ってみせます。教室には子供の親たちが陣取って稽古をながめていて、デニスだけが父親として来ている。
 場面は飛んでタップの発表会、どの子供よりも素敵な衣裳を着て、弾けたデビーのソロタップが見れます!
 デビーや子供たちの踏むステップを見ていると初めて佐々木隆子先生のスタジオに入門した頃を思い出します。ニコニコしながら子供にタップを眺めているハンサムなデニスがどの様な演技をしたのかは全く覚えておりません。アシカラズ。

 今回は『警部マクロード』で日本でも人気の高かったデニス・ウィーバーを取り上げました。

天野 俊哉



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