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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1766 ショーン・コネリー追悼
 映画の『007シリーズ』の初代ジェームズ・ボンド役で有名なショーン・コネリーが90歳で亡くなりました。1930年生まれ、私の父と同じ歳だったのですね。

《ジェームズ・ボンド》
 作家のイアン・フレミングがイギリス人スパイ、ジェームズ・ボンドの活躍を描いた《007》を映画にしようと主役のボンド役にオファーしたのが先の生誕コラムに取り上げたMGM出身のピーター・ローフォード。読みが浅いピーターは簡単にオファーを断ってしまったそうです。
 ハリウッドの脇役でくすぶっていたショーン・コネリーが如何にこの大役を手にしたのか、私は全く知りませんのでこれを機に勉強しなければいけませんね。
 実を言うと私はリアルタイムでコネリーのボンドを観ていなくて、劇場で観た最初のボンドは2代目のロジャー・ムーアの『007/黄金銃を持つ男』でした。
 当時、コネリーが1962年から1971年まで主演した007シリーズはテレビのゴールデンタイムで放映されるレベルのスペシャルな映画でした。ただテレビ放映された翌朝、学校で話題になったのがコネリーの髪の毛の薄さと胸毛の濃さでした!残念なくらいコネリーのアクションとかボンドガールとかは話題になりませんでした。逆に私の父はブロンドのボンドガールにしか興味がなかったようですが。
 全然ショーン・コネリーの追悼になってない!

《マーニー》
 私が最初に観たコネリーの映画は意外にもサスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の『マーニー』で、もちろんテレビの洋画劇場でした。コネリーは女優ティッピ・ヘドレンと堂々の主演。こちらもヒッチコック監督の様々な評伝があるにも関わらず監督の主演女優への“思い入れ”にページが割かれてしまいせっかくのコネリーの部分は僅かでしかありません。『マーニー』はヒッチコック監督の失敗作と言われてますが、私は落ち着いた演技をみせるこの作品のコネリーは好きです。
 また日本のテレビでショーン・コネリーの声の吹替えを担当していた若山弦蔵さんの存在が大いにコネリーの男前を上げていた!と思います。

《アンタッチャブル》
 ショーン・コネリーのベスト作品を選ぶなら間違いなく1987年のブライアン・デ・バルマ監督の『アンタッチャブル』です。もちろんテレビの吹替え版しか観てませんが。ケビン・コスナー扮するエリオット・ネスがたった3人の仲間と暗黒街の帝王アル・カポネ退治に乗り出す!という一時代前のハリウッド映画みたいな設定が好きで何度も観てしまいます。私はショーン・コネリーがこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞していた事を今回初めて知りました。初老の警察官役のコネリーも、アンディ・ガルシアも、チャールズ・マーティン・スミスも、カポネ役のロバート・デ・ニーロもみんな当たり役でした。

 近年、『007シリーズ』で魅力的なヒロインを演じたオナー・ブラックマンやクローディーヌ・オージェ 、そして悪役ボンドガールを演じたカリン・ドールが亡くなったのに送る言葉も書けずにおりました。
 ショーン・コネリーと皆さまのご冥福をお祈りいたします。

天野 俊哉



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