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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1729 もうすぐ生誕100年ジーン・ティアニー〜繊細すぎたハリウッドの美人女優
 アガサ・クリスティ原作の推理小説の映画化した『クリスタル殺人事件』を観ていたらその話の展開(秘密ね)からあるハリウッド女優の事を思い出しました。その女優さんこそが1940年代に20世紀FOX映画の専属で大活躍したジーン・ティアニーです。

 ジーン・ティアニーはWOWOWでその主演作品が5日間連続でテレビ放映されるなど、近年の日本でも人気が高い女優さんですが、何故そこまで人気があるのか?私は長いこと不思議に思っていました。よってこの生誕コラムもずっと手付かずでした。それは多分フィルム・ノワールの名作と呼ばれるジーンの主演作『ローラ殺人事件』と私の相性の悪さ、が原因だと思います。『ローラ殺人事件』の事を語り出すと時間がかかって、かかって、かかりすぎるのでコラムVol.1042(NTD2016を終えて〜Laura)をゆっくりお読み下さいませ。

 ジーンには『Belle Star』『天国は待ってくれる』『哀愁の湖』『夫は偽者』『エジプト人』など有名な作品がズラリあるのですが、それらテクニカラー作品よりも白黒画面の作品でよりその美貌が輝くように思えます。

 つい最近テレビ放映されたジョン・フォード監督の『タバコ・ロード』とDVDで観たタイロン・パワー主演の『激闘』で初めてジーンの美貌に圧倒されました。タイロン・パワーとの共演は他にも『剃刀の刃』という名作があり、私は海賊映画の『激闘』を軽くみておりました。タヒチの様な島に泳ぎ着いた漂流者のタイロン・パワーが出逢う現地の娘がジーン。その衣裳たるやまるでターザン映画のターザンとジェーンみたいな薄着なのです。もう裸寸前です。あまりにエロい!知的なジーンとは真逆に言葉をほとんど話さず微笑むだけ、タイロン・パワーから言葉を教えてもらう。さらに神秘的なジーンは大勢の女性を侍らせてタヒチアンダンスを踊るのですが、腰はよく動くし手や足の動きが実にしなやか!ダンサーとして中々の実力を見せてくれます。出演場面は物凄く短いものでしたが、ジーンの才能と美貌を決定づけたと思いました。
 私は半世紀近くジーンの作品を観てきましたが、『ローラ殺人事件』を除けばこちらも白黒画面の『幽霊と未亡人』が記憶に残ってるだけでした。ジーンの相手役があの嫌味で好感度ゼロのレックス・ハリスン(『マイ・フェア・レディ』のヒギンズ教授役)だった事を考えると作品の好印象がどこであったのかは謎ですが、ジーンの何にも例えようもない繊細な美しさが記憶に残った理由だったに違いありません。

 ジーン・ティアニーのプライベートを語るサイトは多いので興味のある方は是非一度検索してみて下さい。

天野 俊哉



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