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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1718 91DAYS(その一)
《散歩のススメ》
 自分が通うカルチャー・スクールとスポーツ・スクールが3月の初旬より休講になった事から新型コロナ対策として外出自粛を早めにスタートしました。
 その期間は5月末まで実に13週91日間。
 ダンス・インストラクターの仕事をはじめてから今日に至るまで休みの最長記録は20年前の同じ時期に内臓の手術入院と療養で約9週66日間、10年前の夏に交通事故の打撲で約2週15日間というのがありましたが痛みを伴う病気と怪我でしたので辛いものでした。
 今回は食料品の買い物と地元のフラメンコ・スタジオを借りての自主稽古と長距離散歩を除けばほとんどが自宅待機でした。ちなみに長距離散歩は自宅から都心までをひたすら歩く事。小学生の時に入隊していたカブスカウト時代には徹底的に歩かされたもので、赤穂浪士でも無いのに何故か泉岳寺から両国までのルートが多かった!ところが無駄な試練のはずが遥か後年2011年3月11日の震災で都心からの帰宅時にこれが大いに役立ってしまったものです。私にとっての散歩は体重と体脂肪を落とすのには最良の方法であります。

《読書》
 アンタは家で一体何をしていたんだい?
 皆さま不思議に思われる事でしょうね。
 以前このコラムで熱心に聖書を読む友人の事に触れましたが、彼はクラシック音楽に耳を傾けながら読書をするらしいのですね。私の場合は映画や演劇をはじめとするエンタメ本をジャズか映画音楽に耳を傾けながら読む、という庶民派レベルにすぎません。多くはエンタメ界の自叙伝や評伝もので、ジャニー喜多川、田原俊彦、東山紀之、大沢樹生、エノケン、岡田茉莉子、八千草薫、山本嘉次郎監督、黒澤明監督、瀬川昌治監督、小津安二郎監督、高峰秀子、原節子、三船敏郎、池部良、倍賞千恵子、桑田佳祐、小田和正、アーサー・フリード、チャールズ・チャップリン、フレッド・アステアetc.
 もうバラバラですが押入れの奥からそれらの本を引っ張り出してきて久しぶりにページをめくりました。すっかり忘れていた事や新しい発見があって有意義な時間を過ごせました。

《コロナに負けるな!》
 映像に関しては、先ず残念ながら中止になってしまった『NATONAL TAP DANCE DAY 2020』の代表者の先生方が総出演の「コロナに負けるな!」の映像。キュートな淺野康子さんから始まって、いつも若々しいみすみ“Smilie”ゆきこ先生、お美しい大高純子先生、若者には負けないパワフルな橋本祥さん、庭いじりをする後ろ姿から最高にファニーな佐藤昇先生までがズラッと登場される映像が素晴らしくて思いきり楽しませてもらいましたし、何かナショナルの次なる舞台が見えてきてうるうるしてしまいました。今でも自主稽古では穴田英明さん振付の“代表者ナンバー”と淺野康子さん振付の“Y'sナンバー”の踊り込みは欠かせません。

《橋本祥さん&加藤忠さんから》
 そしてタップ界の友人達からは「こんな映像創ったよ!」とか「こんな映像見つけたよ!」とわざわざ送ってくれました。
 先ずは橋本祥さんからはスタジオGAMBAのインストラクターの皆さんと生徒の皆さんが総出演する外出自粛ダンス映像。踊らずに腕立て伏せをする加藤忠さんが笑わせる!その加藤忠さんが橋本祥さんとタッグを組んだ20分のラジオ番組2本が本格的でした。お二人とも舞台やライブで中々のMCぶりを見せてる、いわば筋金入りな訳ですがまあ実に見事な内容でした。この放送にはキチンとした台本があって、GAMBA演劇クラスの酒田先生によるものだそうです。
 また橋本さんのリサイタルが観たくなってしまいましたよ。
 どうもありがとう!

《白川希さんから》
 “日本のフレッド・アステア”こと白川希さん。白川さんからは自身が編集された『フレッド・アステアのダンス場面集』の非売品DVD BOXを1月にプレゼントして頂いたばかり(コラムVol.1693をご参照)ですが、今回彼が編集したのが『Rumnin and Walkin Astaire Style』というフレッド・アステアの走る姿、歩く姿を並べたもの。どの場面もお洒落なのですが、沢山の映画からこれだけディープな瞬間を抜き出す作業に頭が下がります。かつてギャング映画の大スター、ハンフリー・ボガートが撃ち殺される場面だけを並べたものを観た事がありますが白川さんの比ではありませんな。
 どうもありがとう!

《松本晋一さんから》
 サンフランシスコから来日した松本晋一さんからは戦後の日本、しかも旧東京宝塚劇場で撮影された日本映画のディープな情報を。さらにはMGMミュージカルの名作『ジーグフェルド・フォーリーズ』(1946)の貴重なカット映像が。今日残されているバージョンではウィリアム・パウエル扮するプロデューサーが映画のオープニングに登場してジーグフェルド・フォーリーズの舞台を懐かしむ!というもの。そう、私や白川希さんにとっての『ジーグフェルド・フォーリーズ』はこれしかないのですが、松本さんが送ってくれたものにはウィリアム・パウエルの代わりにパペットのライオン、MGM映画のトレード・マークのライオンのレオ君が登場して語り始めるのです。もう信じられない、40年間観てきたものが別バージョンだったなんて!感動しちゃいました。
 どうもありがとう!

 つづく。

天野 俊哉



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