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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1632 企業VP撮影現場レポート
 某日、某筋から「石川二郎監督が企業VP(ビデオパッケージ)を撮る」という情報が入った。石川監督は、当コラムVol.1148Vol.1327でも紹介した、脚本から撮影、録音、照明、編集までこなし、撮るのが早いことでも有名で、業界で引っ張りダコのマルチプレーヤー監督である。
 さっそく石川監督に取材を申し込むと「クライアントがOKなら」ということで、クライアントの社長に直談判。快諾をいただき、今回の同行取材となった。

 当日は明け方からあいにくの大雨。5時9分、戸塚の始発に乗り新宿に向かう。新宿発のロケといえば以前はスバルビル前が定番の集合場所であったが、最近は新宿郵便局前に変わり、当日も十数台のロケバスが停まっていた。ロケ地に着くと他の組のエキストラが平然と乗っている、なんてこともたまにあるらしい。
 なんとか間違えずに石川組のロケバスに乗り込み、ドライバーさんに「お願いします」と挨拶すると、ハンドルを握りながら笑顔で振り返ったのは石川監督。さすがのマルチプレーヤーぶりだ。
 6時30分、ロケ先の栃木県鹿沼市に向けて出発。新宿ランプから首都4号新宿線に乗り、東北自動車道鹿沼ICまで120kmの道程。トイレ休憩を1回挟んで鹿沼ICに到着。しばらく走ると、田園風景の中に佇むクライアントの社屋が見えてきた。石川監督、約2時間の運転お疲れ様でした。

 今回のクライアントは、1961年創業の株式会社スズキプレシオン。2012年に経済産業省後援の超モノづくり部品大賞を受賞している日本屈指の精密部品加工メーカーである。
 お邪魔して先ず驚いたのは、その徹底した清潔ぶりだった。社屋内は土足禁止。工場は医療分野の精密部品を加工しているとはいえ、食品工場と見紛うばかりに清潔、整理、整頓が行き届いており、高い企業理念を掲げていることが窺える。
 今回のVPのメインとなるのが、先述の超モノづくり部品大賞を受賞しているアイビー・スピンドル(Innovation Best - SPINDLE)だ。アイビー・スピンドルはCNC(Computerized Numerical Control)自動旋盤の加工速度を4倍速にする夢の回転工具。夢と言っても、その実効性は先の受賞で折り紙付きである。このアイビー・スピンドルを日本国内はもとより、世界的に販売を伸ばすことが今回のVPを製作する目的だそうだ。鈴木社長によると、「海外の展示会で、日本語版に字幕を付けて上映しただけでは来場者はなかなか足を止めてくれないので、英語、フランス語、ドイツ語、中国語などの吹替版も作る予定」とのことで、なんとも意欲的だ。

 さて前置きが長くなった、というか前置きばかりだが、さっそく撮影現場レポートをお届けしよう。
 移動の車中で拝読した台本のタイトルは「下町スピンドル 自動車部品工場の奇跡」。どこかで聞いたようなタイトルだが、スズキプレシオン社の営業、広報、開発スタッフのみなさんが練りに練り上げた、池井戸潤原作のドラマを彷彿させるストーリーである。
《あらすじ》
 自動車部品メーカーのK社が、顧客から自社の生産能力をはるかに超える数量の納品を求められるが、工場をフル稼働しても、とても納期には間に合わない。納品できなければ売り上げは激減、信用はガタ落ち、何か方法はないのか。そんな時、頭をかかえる工場長のもとに一通のダイレクトメールが届き・・・。

 スタッフ&キャストのページには石川監督作品でお馴染みの名前が並び、3日程度で一作品を撮り上げてしまう持ち前のチームワークと、スズキプレシオン社の社員のみなさんの協力のおかげで撮影はサクサクと進み、香盤表よりも巻いてのオールアップとなった。
 スズキプレシオン社主催の打ち上げにも参加させていただき、モノ作りの達成感を共有させていただいた。
 みなさん、お疲れ様でした!ありがとうございました!

 完成作がYouTubeにアップされていますので、ぜひご覧ください。
※部長役の人だけ浮いていますが、気にされないでください。
スズキプレシオン社公式ウェブサイト
「下町スピンドル 自動車部品工場の奇跡」予告編
「下町スピンドル 自動車部品工場の奇跡」本編

Y's取材班



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